USEN ICT Solutionsのロゴコーポレートサイト
GATE02のロゴ企業のICT環境や情シスの課題・お悩みを解決するメディア
  1. トップ
  2. ITコラム
  3. Chrome Enterprise とは?Core/Premium の違いや Upgrade との切り分け方を徹底解説
column_2682026.01.26

Chrome Enterprise とは?Core/Premium の違いや Upgrade との切り分け方を徹底解説

著者:情シスマン
image

Salesforce や Slack、Google Workspace といったSaaSの利用が当たり前となり、多くの業務がブラウザ上で行われるようになった今、「ブラウザの管理」が重要になっています。

しかし、以下のような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

「Chrome Enterprise には無料版と有料版があるが、何が違うのか?」
「BeyondCorp Premium はどこへ行ったのか?」
「Chromebook を管理する Upgrade との関係性がわからない」

そこで今回は、Chrome Enterprise Core/Premium について詳しく解説します。また、「BeyondCorp Enterprise」から名称変更された経緯や、「Chrome Enterprise Upgrade」との使い分けまで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

<この記事でわかること>

  • Chrome Enterprise Core(無料版)と Premium(有料版)の違い
  • 「BeyondCorp Enterprise」から「Chrome Enterprise Premium」への変更の背景
  • 混乱しがちな「Chrome Enterprise Upgrade」との違い
  • 自社に最適なプランを選ぶための判断基準

Chrome Enterprise とは?

Chrome Enterprise は、企業が社内で利用される Chrome ブラウザを一元管理し、セキュリティを強化するためのソリューションです。

従来、ブラウザの管理は各ユーザー任せになりがちでしたが、Chrome Enterprise を導入することで、管理者はクラウド上の管理コンソールから、全社員のブラウザ設定(拡張機能の許可、OSのアップデート強制、閲覧制限など)をコントロールできるようになります。

現在、Chrome Enterprise には、「Chrome Enterprise Core」と「Chrome Enterprise Premium」という2つのプランが用意されています。それぞれの具体的な機能や詳しい違いについては後ほど解説します。

BeyondCorp Enterprise との関係

実は、有料版である「Chrome Enterprise Premium」は、かつて「BeyondCorp Enterprise」と呼ばれていたサービスが進化・統合されたものです。

Google は2024年4月、ゼロトラストセキュリティの先駆けであった BeyondCorp の機能を Chrome ブラウザとより密接に連携させるため、このリブランドを行いました。

かつて BeyondCorp Enterprise が提供していた「VPN を使わない安全なアクセス管理」や「高度なデータ保護」といった強力なセキュリティ機能は、現在すべて Chrome Enterprise Premium に引き継がれています。

Chrome Enterprise Core(無料版)でできること

「Chrome Enterprise Core」は、Google が提供する無料のブラウザ管理ソリューションです。

従業員が個々に Chrome ブラウザをインストールして利用している企業では、「誰がどのバージョンを使っているか」「危険な拡張機能を導入していないか」を把握することができません。Chrome Enterprise Core を導入することで、これらの課題をコストをかけずに解決できます。

Chrome Enterprise Core は、Google Workspace や Google Cloud のライセンスを持っていれば追加費用なしで利用でき、それ以外の場合でもブラウザの登録自体は無料です。「まずはブラウザの管理体制を整えたい」という企業にとっては最適と言えるでしょう。

Chrome Enterprise Core の主な機能

クラウドベースの一元管理

Google 管理コンソールから、Windows、macOS、Linux 上で動作する Chrome ブラウザを一元管理できます。社員が自宅で使っている PC や外出先の端末であっても、組織のポリシーを適用可能です。

100種類以上のポリシー設定

管理者は、以下のようなブラウザの動作を細かく制御できます。

  • OSやブラウザのアップデートの強制適用(脆弱性対策)
  • ブックマークやホームページの共有設定
  • パスワードマネージャーの利用可否

拡張機能(アドオン)の管理

「業務に関係のない拡張機能」や「情報を外部に送信する恐れのある不正な拡張機能」のインストールを禁止したり、逆に業務に必要なものを一括配布したりできます。

利用状況の可視化とレポート

組織内で利用されているブラウザのバージョン分布や、インストールされている拡張機能のリストを一覧で確認できます。これにより、古いバージョンを使い続けているユーザーを特定し、セキュリティリスクを低減できます。

Chrome Enterprise Premium(有料版)でできること

Chrome Enterprise Premium は、Core(無料版)のすべての機能に加えて、Google の高度なセキュリティ技術をフル活用できる上位プランです。利用する場合は、Google Cloud の開通および、お支払い情報の設定が必要となります。

具体的には以下のような機能があります。

  • データ損失防止(DLP)機能
  • “コンテキストアウェア”なアクセス制御(ゼロトラスト)
  • 高度な脅威対策
Google Cloud(旧 GCP)の代理店(パートナー)とは?メリット・デメリットや一覧の見方を解説
この記事では、Google Cloud のパートナーであるUSEN ICT Solutionsが、Google Cloud の代理店(パートナー)とは何か、代理店契約で利用するメリット・デメリット、そして自社に合った代理店を見つける具体的な方法を解説します。
image

データ損失防止(DLP)機能

「社外秘の資料を誤ってアップロードしてしまった」「生成AIに顧客情報を入力してしまった」といった、うっかりミスによる情報漏えいを防ぎます。

リアルタイム検知

ファイルのアップロードやテキストのコピー&ペーストの際、機密情報(クレジットカード番号、マイナンバー、特定のキーワードなど)が含まれていないかを瞬時にスキャンします。

柔軟なアクション

違反を検知した際、単に「ブロック」するだけでなく、「警告を出してユーザーに再確認させる」といった運用も可能です。

透かし(ウォーターマーク)

特定の機密ページを閲覧する際、ユーザー名やIPアドレスを透かしとして画面に重ねることで、スマートフォンのカメラによる直撮りなどの抑止力にもなります。

個人情報が漏れたらどうなる?情報漏えいの原因と具体的な対策まで徹底解説
そこで今回は、人情報が漏れたらどうなるのかについて解説します。また、個人情報が漏れる主な原因や漏らさないための対策も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
image

“コンテキストアウェア”なアクセス制御(ゼロトラスト)

「IDとパスワードが合っていれば誰でも入れる」という従来の方式ではなく、「状況(コンテキスト)」を判断してアクセスを許可します。

判断基準

「会社支給の暗号化された端末か?」「最新のOSバージョンか?」「指定した国からのアクセスか?」といった条件を組み合わせ、安全が確認された場合のみ SaaS(Salesforce、Google Workspace 等)へのアクセスを許可します。

VPN不要

VPNを介さずとも、ブラウザレベルで安全な接続経路を確保するため、通信速度の低下を防ぎつつ高いセキュリティを実現します。

ゼロトラストセキュリティとは?仕組みやメリットについて解説
場所を選ばずに社内データにアクセスできるのは便利な一方、セキュリティ面のリスクが懸念されます。ここでは、新しいセキュリティモデルとして注目されてきた「ゼロトラストセキュリティ」の考え方、メリット・デメリットなどについて説明します。
image

高度な脅威対策

無料版の「セーフブラウジング」をさらに強化した機能です。

ディープスキャン

ダウンロードしようとしているファイルが疑わしい場合、Google のクラウド上のサンドボックスで実際に動かして詳細に解析し、未知のマルウェアをブロックします。

リアルタイム保護

常に最新の脅威データベースと照合し、新種のフィッシングサイトなどへのアクセスを即座に遮断します。

【比較表】Chrome Enterprise Core と Chrome Enterprise Premium の違い

これまでに解説した「Chrome Enterprise Core」と「Chrome Enterprise  Premium」の主な違いを表にまとめました。

機能

Chrome Enterprise Core

Chrome Enterprise  Premium

基本管理(ブラウザ設定・可視化)

拡張機能の管理・配布

データ損失防止(DLP)

×

◯(高度な制御)

ゼロトラスト・アクセス制御

×

◯(VPN不要の制御)

マルウェアのディープスキャン

×

◯(サンドボックス解析)

料金

無料

$6/月(1ユーザーあたり)

支払い情報の登録

不要

必要(Google Cloud 経由)

※2026年1月時点の情報を掲載しています。

どちらを選ぶべきか?の判断基準

Chrome Enterprise Core(無料版)が向いている企業

  • まずは社内のブラウザのバージョンや拡張機能の利用状況を把握したい。
  • コストをかけずにブラウザ設定(ブックマークや更新ポリシー)を統一したい。

Chrome Enterprise Premium(有料版)が向いている企業

  • 機密情報や個人情報の漏えい対策(DLP)を強化したい。
  • リモートワーク中心で、VPNに頼らない安全なアクセス環境(ゼロトラスト)を構築したい。
  • 生成AIへの情報入力制限など、最新のITリスクに対応したい。

「情シスマン」を運営するUSEN ICT Solutionsは Google Cloud のプレミア パートナーであり、Chrome Enterprise Core/Premium が利用可能な Google Cloud を提供しています。

USEN ICT Solutions - パートナー ディレクトリ|Google Cloud
cloud.google.com

Google Cloud、Chrome Enterprise Core/Premium の導入に関するご相談はこちら

【補足】Chrome Enterprise Upgrade との違い

「Chrome Enterprise」という名前がつくサービスの中でも、よく混同されるのが「Chrome Enterprise Upgrade」です。名称が似ているため、「どちらを導入すればいいのか?」と混乱しがちなポイントですが、「管理する対象」が違います。

ブラウザを管理したいのか、Chromebook というハードウェアを管理したいのか、という視点で区別すると、分かりやすくなります。

Chrome Enterprise Core/Premium

Windows や macOS、Linux などで動作する Chrome 「ブラウザ」 を管理

Chrome Enterprise Upgrade

Chromebook などの ChromeOS 「デバイス」 を管理

なぜ「Chrome Enterprise Upgrade」が必要なのか?

Chromebook を企業で利用する場合、ブラウザの設定だけでなく「デバイスそのもの」を組織の統制下に置く必要があります。そのためのライセンスが「Chrome Enterprise Upgrade」です。

Chrome Enterprise Upgrade を導入することで、以下のような管理が可能になります。

  • デバイスの登録と紛失対策:組織の所有物として登録し、万が一の紛失時にリモートでワイプ(初期化)やロックを行う。
  • ログイン制御:指定した組織のアカウント以外はログインできないように制限する。
  • キオスクモードの設定:特定のアプリだけを起動させる専用端末(受付用や共有PCなど)として固定する。
  • OSのバージョン管理:デバイス全体のOSアップデートを制御する。
Chromebook は法人利用に最適?スペック選びや Chrome Enterprise Upgrade の利点を解説
そこで今回は、法人利用における Chromebook の基本知識をはじめ、運用の要となる「Chrome Enterprise Upgrade」の仕組み、そして自社に最適な一台を見極めるための「スペックの選び方」について詳しく紹介します。
image
まとめ

無料版の「Chrome Enterprise Core」では、組織内のブラウザ利用状況の可視化や設定の統一をコストをかけずに実施できます。さらに、BeyondCorp Enterprise の機能を継承した有料版の「Chrome Enterprise Premium」では、DLP(データ損失防止)やゼロトラストアクセスを活用した、生成AIへの情報流出防止や高度な不正アクセス対策が可能です。

また、混同されやすい「Chrome Enterprise Upgrade」は Chromebook というデバイス自体を管理するためのライセンスであり、ブラウザ管理とは役割が明確に異なります。自社のセキュリティ要件や利用デバイスに合わせて最適なプランを選択することで、安全かつ柔軟な業務環境の構築が実現します。

「情シスマン」を運営するUSEN ICT Solutionsでは、Chrome Enterprise Core/Premium が利用可能な Google Cloud の提供に加え、Chromebook 本体と、Chrome Enterprise Upgrade のライセンス販売も行っております。導入やプラン選定についてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

Google Cloud、Chrome Enterprise Core/Premium に関するご相談はこちら

Chromebook、Chrome Enterprise Upgrade に関するご相談はこちら

さらに理解を深めたい方にオススメの記事はこちら
この記事に関連するサービスはこちら
このページをシェアする
Xで共有Facebookで共有LINEで共有

サービスに関するお問い合わせはこちらから

法人向けインターネット回線やクラウドサービス、データセンターなどのご相談を受け付けています。
資料をまとめてダウンロードお問い合わせ・お見積もり
お電話でも受付中
0120-681-6170120-681-617
(平日 10:00~18:00)