情シスの仕事内容を斬る!情シス部に未来はあるのか?

社内の運用によっては売上が左右されるほど重要な役割を持つ情報システム。 情シスの仕事内容は企業の根幹を担うといっても過言ではありません。しかし企業によって営利目的や企業理念が違うように、情シスに求められる仕事内容も企業によって変わります。

特に日本の企業では、一部の間で「情シス不要論」がささやかれています。 情シスとは本当に不要な部署なのでしょうか?情シスの仕事内容を取りあげ、情シスの問題点と改善点を探ります。

情報システム部門の仕事内容はどれだけ認知されている?

企業のIT関連業務を担う情報システム部。その業務内容を知る人はどのくらいいるのでしょうか?

【質問】情報システム部門がどのような業務をしているのか知っていますか?

【回答結果】
はい:38
いいえ:62
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 - 29 30 - 39 40 - 49 50 - 59 60
【職業】パート・アルバイト 個人事業主 公務員 正社員 派遣社員 経営者
調査期間:2017年06月07日~2017年06月14日
有効回答数:100サンプル

認知度は低い?

約6割の人は情シスの業務内容を詳しく知らないという回答結果が得られました。

・そもそも情報システム部があるのかどうかすら知らないので。(30代/女性/正社員)

・IT関連の企業にある部門だと思いますが、どのような業務内容かは知らないからです。(30代/女性/パート・アルバイト)

「いいえ」の場合、関わっていないので知らないという回答コメントが多かったです。

では「はい」の回答を見てみましょう。

・今の会社は小さいので、情報システム部がないが、過去に大きな会社で情報システム部所属だったので、おおまかな内容はわかる。自分はヘルプデスクのような仕事をしていた。(40代/女性/正社員)

・人事部で働いているため、新入社員用のPCの準備関連でお世話になることが多いため。(20代/女性/パート・アルバイト)

「はい」と回答した人は情シスで働いているか、業務で関わったことのある人が多い印象です。

社内にいても知る機会がないと、他部署の仕事内容は把握できないようですね。

情シスの主な仕事内容は?

情シスの仕事内容は多岐に渡ります。ここでは代表的な仕事内容を紹介しましょう。

情シスのもともとの役割とも言えるのが基幹システムの構築です。基幹システムとは人事管理や販売・生産管理など企業にとっては なくてはならないITインフラで、開発後も社内業務が滞らないように運用、保守が必要となります。

パソコンやメール、チャット、FAXなどの社内インフラを構築するのも情シスの仕事です。WANやLANなどのネットワーク構築から必要なIT機器の購入のような雑務など、業務内容にも幅があります。IT機器に詳しくない社員に対してヘルプデスクの仕事も行います。

アプリケーションの使い方がわからない人にレクチャーしたり、ソフトが開かないなどのトラブルがあったときに対応したりします。企業によっては情報システムをアウトソーシングしているケースも多く、外注先とのやり取りも行います。

アウトソーシングを利用することによりシステムの構築や保守を行う必要がなくなり、その分だけ情シスには売上につながるシステムの企画を求められることもあります。そもそもシステムの運用や保守のみ行う情シスは売上につながらず、企業によっては必要ないと思われるケースもあることから、売上に直結するシステム企画のスキルが必要です。

情シスは企業内の「何でも屋さん」になりがち

情シスの業務内容はバラエティに富んでおり、ヘルプデスクとしての役割もあるためかIT関連の「何でも屋さん」 として扱われやすい傾向にあります。パソコンが起動しない、アプリが開かない、メールソフトがおかしいなどの 相談を受けることも少なくありません。なかにはExcelの使い方を教えて、iPhoneのここがわからないなど、 情シスの仕事なのか首をかしげることまで頼まれるケースがあります。

たしかに、ほかの社員よりITについては詳しく、特に社内SEはシステムのプロとも呼べる存在です。 社内の人が困っていれば助けてあげるのも役目かもしれません。しかし、情シスとは関係のない、 しかも本当はすぐに解決できる質問で逐一呼ばれていては仕事になりません。 ただ、ひとり情シスや兼任情シスなどに見られるように、その立場を軽んじられがちな情シスは、社内でも発言権がなく弱い立場に立たされているケースも少なくないのが現状です。

経営陣は情シスをどう見ている?

企業が成長するためにITは必要なもの。そう認識している経営者は多いものの、 売上やサービス・品質向上のためにITをどう活かせば良いかについての知識は持ち合わせていないことが多いようです。 そういった企業の情シスは古くからのシステム運用・保守のみに従事していることが大半。 情報システムの運用・保守は必要な仕事ですが、それらの業務が直接企業利益につながっているとは考えられていないため、社内でも冷遇されがちです。

IT投資をしても効果がなければ、企業にとってはムダな投資です。 そのため情シスは常に経費削減の危機にさらされます。少ない経費と人数で最大限の効果を求められる場合もあり、 そういった企業の情シスは他部署とますます乖離していくという悪循環に陥ってしまいます。

情シスがなければ企業運営が滞るかも


情シスを企業からなくしたら、社内業務はスムーズに回るでしょうか? たとえ何でも屋さんとしての扱いだったとしても、ソフトの使い方がわからなければそこで業務は止まるでしょう。 システム状況にもよりますが、もし社内インフラがオンプレミスだったら、 トラブル時に対応できる人は社内に誰もいなくなります。

アプリの使い方がわからない程度ならまだしも、基幹システムがトラブルを起こしたらどうでしょう? 仮に受注がきてもシステム上で在庫確認ができず、現場に電話をして在庫と納期の問い合わせをするなど大幅な手間がかかります。 従来型の「受け身の情シス」であっても、完全にその業務が必要なくなるわけではありません。 利益を生み出さないから情シスは不必要とする考えは、非効率だと言えるでしょう。

まとめ

いまやITは中小企業から大企業まで幅広く利用されています。ITによってさまざまな情報を取得・分析することは企業成長において必須と言えます。 ITなくして企業競争に勝つことは難しい時代です。だからこそ情シスの存在は必要不可欠。情シスの体質も旧来型ではなく進化させることが重要です。マーケティングの知識を身に付け、企業の売上に直結させるにはどのようなシステムが必要なのか、考える力が必要とされています。

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