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column_2792026.07.22

Wi-Fi 7とは?Wi-Fi 6/6Eとの違いやメリット、導入時の注意点を解説

著者:情シスマン
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目次
Wi-Fi 7とは?Wi-Fi 6・Wi-Fi 6E・Wi-Fi 7の違い|スペック比較表Wi-Fi 7が持つ3つの特徴・強み通信速度が最大4.8倍に高速化新技術「MLO(Multi-Link Operation)」「ストリーム数」と「変調方式」の進化家庭でWi-Fi 7対応機器を購入して得られるメリットは?4K・8K動画のストリーミングが快適になるオンラインゲームの遅延ストレスから解放されるスマートホーム機器の同時接続がスムーズになるオフィスでもWi-Fi 7の導入は進んでいる?オフィスでWi-Fi 7を導入して得られるメリットは?オフィスの「同時接続」による速度低下・通信遮断の解消大容量データの超高速転送Wi-Fi 7を「導入すべき企業」は?大容量データを日常的に扱う企業(大手建築事務所や映像・ゲーム・デザイン制作会社など)人口密度の高いオフィスを抱える企業精密機器をネットワーク環境下に置いている企業前回のネットワーク刷新から5年以上経っている企業一般的なオフィス業務なら「Wi-Fi 6/6Eでも十分」【企業向け】Wi-Fi 7を導入する前に確認したい注意点・チェックポイント接続する「デバイス側」もWi-Fi 7対応が必要有線LAN環境のボトルネックインターネット回線の帯域不足導入コスト(初期投資)の発生オフィスのWi-Fi環境構築はUSEN ICT Solutionsへ初期投資を抑えて手軽にWi-Fi環境を構築・運用したい方へ社内LAN環境を根本的に見直したい方へWAN側(インターネット回線など)も併せて見直したい方へまとめ

「Wi-Fi 7という言葉を聞いたが、従来のWi-Fiと何が違うのか分からない」
「Wi-Fiの規格については知っているが、Wi-Fi 7とWi-Fi 6の違いが分かっていない」
「Wi-Fi 5を使っているが、最新のWi-Fi 7に変えるべきなのか、Wi-Fi 6/6Eでもよいのか判断がつかない」

Wi-Fiの規格は数年ごとにWi-Fi 4、Wi-Fi 5、Wi-Fi 6と進化してきました。2024年から本格的に普及し始めたWi-Fi 7について、具体的にどのように優れているのか、どのような違いがあるのかなど、分からない方も多いでしょう。

そこで今回は、Wi-Fi 7の基礎知識をはじめ、従来規格とのスペック比較や、導入することで得られる具体的なメリットについて分かりやすく解説します。さらに記事の後半では法人向けに「Wi-Fi 7を導入すべき企業」と「まだ待つべき企業」についてや、「導入時の注意点」をまとめています。Wi-Fi 7について詳しく知りたい方や、導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

<この記事でわかること>

  • Wi-Fi 7と従来規格の違い
  • Wi-Fi 7の3つの特徴・強味
  • Wi-Fi 7を導入することで得られるメリット
  • Wi-Fi 7を導入すべき企業
  • 企業がWi-Fi 7を導入する前に確認すべきポイント

Wi-Fi 7とは?

Wi-Fi 7は、2024年から本格的に普及し始めた最新の無線LAN規格で、正式名称は「IEEE802.11be」です。Wi-Fiは、通信速度の向上や接続端末の増加に対応するため、数年ごとに世代交代を繰り返してきました。Wi-Fi 7はその最新世代にあたり、「超高速」「超低遅延」「圧倒的な安定性」を追求して開発された規格です。

Wi-Fi 6・Wi-Fi 6E・Wi-Fi 7の違い|スペック比較表

Wi-Fi 6

Wi-Fi 6E

Wi-Fi 7

標準化年

2019年

2021年

2024年

最大通信速度

9.6Gbps

9.6Gbps

46Gbps

対応周波数帯

2.4GHz/5GHz

2.4GHz/5GHz/6GHz

2.4GHz/5GHz/6GHz

帯域幅

最大160MHz

最大160MHz

最大320MHz

ストリーム数

8×8(MU-MIMO)

8×8(MU-MIMO)

16×16(MU-MIMO)

変調方式

1024-QAM(10ビット)

1024-QAM(10ビット)

4096-QAM(12ビット)

表を見ると分かる通り、Wi-Fi 6までは対応周波数帯が2.4GHz帯と5GHz帯のみでしたが、Wi-Fi 6Eから混雑の少ない「6GHz帯」が新たに追加されました。従来の2.4GHz帯や5GHz帯は、多くの機器が使用しているため混雑しやすく、通信速度が低下する原因になっていました。新しい6GHz帯は比較的空いているため、干渉が少なく、安定した高速通信が可能です。

さらに、Wi-Fi 7では、Wi-Fi 6Eで導入された6GHz帯を継承しつつ、データ通信容量を左右する『帯域幅』『ストリーム数』『変調方式』の各技術仕様がさらに強化されています。

「周波数帯」と「帯域幅」の違い

上記の表にもありますが、Wi-Fiの性能を比較する際によく目にする「周波数帯」と「帯域幅」は、言葉が似ているため混同されがちです。この2つの違いを「道路」に例えて整理してみましょう。

「周波数帯(2.4GHz/5GHz/6GHz)」とは、「道路のルート(種類)」、データを送るための「道路そのもの」を指します。例えば、2.4GHz帯・5GHz帯は「渋滞が頻発する一般道路」に対して、6GHz帯は「スピードが出せる高速道路」のようなイメージです。Wi-Fi 6EやWi-Fi 7で新しく6GHz帯が追加されたということは、まだ交通量の少ないガラガラな高速道路が開通したと考えると分かりやすいでしょう。

一方「帯域幅(160MHz/320MHzなど)」は、「道路の道幅(車線数)」を指します。数値が大きいほど道幅が広くなり、一度に多くの車が通行できます。Wi-Fi 7では、この帯域幅が従来の最大160MHzから最大320MHzへと2倍に拡張されました。つまり、「2車線だった道路が4車線に拡張され、大容量の荷物(データ)を一気に運べるようになった」状態を意味します。

Wi-Fi 7が持つ3つの特徴・強み

Wi-Fi 7には、従来の規格と比べて優れた3つの特徴があります。どのような特徴・強みがあるのか、以下に分けて詳しく見ていきましょう。

  • 通信速度が最大4.8倍に高速化
  • 新技術「MLO(Multi-Link Operation)」
  • ストリーム数と変調方式の進化

通信速度が最大4.8倍に高速化

Wi-Fi 7の理論上の最大通信速度は46Gbpsです。Wi-Fi 6の最大通信速度が9.6Gbpsだったのを考えると、約4.8倍に達します。

この高速化を実現する技術の1つが、320MHzの帯域幅です。従来のWi-Fi 6では最大160MHzでしたが、Wi-Fi 7では倍の320MHz幅を使用できます。

ただし、46Gbpsはあくまでも理論値です。実際の使用環境で達するのは難しいでしょう。それでもWi-Fi 6と比べて速度向上が期待できます。大容量ファイルのダウンロードやクラウドへのバックアップ、4K・8K動画のストリーミングなど、データ量の多い作業が格段に速くなります。

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Wi-Fi 7で採用された革新的な新技術「MLO(Multi-Link Operation)」は、混雑したネットワーク環境下でも遅延を極限まで抑え、スムーズな通信を可能にします。

従来の規格では、2.4GHz・5GHz・6GHzといった複数の周波数帯に対応していても、一度の通信で接続できるのは「どれか1つの帯域」に限定されていました。そのため、利用中の帯域が混雑すると、速度低下や通信の途切れが発生しやすいという課題がありました。

この課題を解決するのがMLOです。Wi-Fi 7では、5GHz帯と6GHz帯などの複数の周波数帯を「同時に」組み合わせてデータを送受信できます。これは、「片側の道路が渋滞しても、並走するもう片方の道路を使って走行することができる」、あるいは「2つの道路を同時に使って2倍の荷物を運ぶことができる」ようなイメージです。これにより、従来の電波干渉による通信の途切れや遅延を軽減できます。

※端末によってMLOの仕様は異なります。

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「ストリーム数」と「変調方式」の進化

「ストリーム数(MIMO)」「変調方式(QAM)」も大きく進化しています。どちらも専門的な用語のため、「物流(トラックでの輸送)」に例えながら解説します。

ストリーム数の倍増(16×16 MIMO)

「ストリーム数(MIMO)」とは、送受信に使用するアンテナの数を示します。ストリーム数がWi-Fi 6/6Eの「8×8」から、Wi-Fi 7では「16×16」へと倍増しました。これは、通信に利用する「道路」が増え、荷物を運ぶ「トラックの台数」が増えたことを意味します。多くのデバイスが同時に接続しても速度が落ちにくいのは、このアンテナ数が増えたためです。

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変調方式の進化(4096-QAM)

「変調方式(QAM)」とは、1回の通信にどれだけの情報を詰め込めるかを示す密度の規格です。Wi-Fi 7では「4096-QAM」という新たな規格が採用されました。これは、トラックの荷台が拡張され、一度により多くの荷物を積めるようになったイメージです。この進化により、1回の通信で運べるデータ量がWi-Fi 6/6Eと比べて約20%アップし、同じ通信回数でも大容量ファイルをより効率的かつ高速に送受信できるようになりました。

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家庭でWi-Fi 7対応機器を購入して得られるメリットは?

Wi-Fi 7対応機器を購入すると、日常のインターネット利用環境の改善が期待できます。メリットが出やすいケースを、3つに分けてご紹介します。

  • 4K・8K動画のストリーミングが快適になる
  • オンラインゲームの遅延ストレスから解放される
  • スマートホーム機器の同時接続がスムーズになる

4K・8K動画のストリーミングが快適になる

Wi-Fi 7の高速通信により、4Kや8Kの高画質動画を快適に視聴できます。大容量の高速通信が可能になるためです。

4K動画は1秒間に約25Mbps、8K動画は約100Mbps以上のデータ転送が必要と言われています。Wi-Fi 5やWi-Fi 6でも視聴は可能ですが、複数のデバイスで同時に視聴したり、他の家族がインターネットを使っていたりすると、読み込みが遅くなる場合があります。

Wi-Fi 7は、最大46Gbpsの超高速通信と従来規格より2倍に広がった320MHzの帯域幅により、複数の部屋で同時に4・8K動画を再生しても、高画質での視聴を維持することが期待できます。

オンラインゲームの遅延ストレスから解放される

一瞬の差が勝敗を分けるオンラインゲームにおいて、遅延(ラグ)は最大の敵です。Wi-Fi 7の新機能である「MLO」は、複数の周波数帯を同時に接続してデータを送受信できるため、通信の途切れが起きにくくなります。

例えば、家庭内の電子レンジの電波干渉や壁などの障害物で通信が一瞬不安定になっても、もう片方の電波が瞬時にカバーするため、致命的なパケットロスが発生しにくくなります。FPSや格闘ゲーム、MOBAなど、反応速度が重要なゲームのジャンルで効果を発揮するでしょう。

ラグによるストレスが減り、ゲームの楽しさが向上します。プロゲーマーやeスポーツ、ゲーム配信などに興味がある方にとって、Wi-Fi 7は大きな強みになります。

スマートホーム機器の同時接続がスムーズになる

スマート家電などのIoT機器を安定して利用できるのもメリットといえます。近年、以下のようなIoT機器を複数利用する家庭が増えています。

  • スマートテレビ
  • スマートスピーカー
  • スマート照明
  • スマートロック

これら全てがWi-Fiに接続されると、従来の規格では接続が不安定になる場合がありました。思うように使えず、ストレスを感じた経験のある方もいるでしょう。Wi-Fi 7では、新機能「MLO」により、複数の周波数帯を利用し混雑を避けて通信してくれるため、電波干渉を受けにくくなり、スムーズに接続ができるようになります。

例えば、家族がスマートフォンやPCを同時に使っているときでも、スマートテレビでの動画再生ボタンを押してから映像がスムーズに流れ始めるまでのタイムラグが短縮され、快適にコンテンツを楽しめます。 

将来的にIoT機器を増やす予定がある方にとって、Wi-Fi 7は長期的な投資として有用な方法の1つです。

オフィスでもWi-Fi 7の導入は進んでいる?

企業のオフィス環境においても、Wi-Fi 7の導入を検討することが増えています。

米IDCは、2025年第3四半期における世界の企業向け無線LAN(WLAN)市場に関する調査結果を、2025年12月11日に発表しました。これによると、企業向け無線LANアクセスポイント(AP)売り上げに占めるWi-Fi 7の割合は、前四半期の21.0%から31.1%へと伸長しています。

Wi-Fi 6Eの24.5%と合わせると、過半数が最新の6GHz帯を利用可能な規格へと移行していることになり、多くの企業が今後の拡張性を見据えて新規格を選択し始めている様子がうかがえます。

オフィスでWi-Fi 7を導入して得られるメリットは?

オフィスでWi-Fi 7を導入することで得られる主なメリットを、以下の2つの視点から解説します。

  • オフィスの「同時接続」による速度低下・通信遮断の解消
  • 大容量データの超高速転送

オフィスの「同時接続」による速度低下・通信遮断の解消

多くの企業が抱えるネットワークトラブルの筆頭が、「出社人数が多い日にWi-Fiが極端に遅くなる」「特定の時間帯にWeb会議の音声や映像が途切れる」という問題です。

Wi-Fi 7は、前述の「MLO」や320MHz幅の活用により、同じエリア内で多くの社員が同時に高画質なWeb会議(Zoom や Teams など)を行っても、電波の奪い合いが発生しづらくなります。通信の渋滞を最小限に抑え、ストレスフリーな業務環境が期待できます。

大容量データの超高速転送

業務で扱うデータの肥大化は年々加速しています。ネットワークの通信帯域を圧迫する主なケースとして、以下のような例が挙げられます。

  • オンラインで行われる大規模会議
  • 全社的なクラウドストレージ(OneDrive、Google ドライブ など)へのバックアップや同期
  • CGや3D CAD、4K・8K動画など、リッチなデータの受け渡し

Wi-Fi 7の導入により、1度の通信で運べるデータ量が増大することで、これらにかかる「データの転送待ち時間」という目に見えないタイムロスを削減し、業務効率を向上させます。

Wi-Fi 7を「導入すべき企業」は?

Wi-Fi 7の圧倒的なスペックは、ビジネスの生産性や新たな可能性を大きく広げてくれます。しかし、全ての企業や環境において、すぐに最新規格へ移行すべきかというと、そうではありません。

ここでは、Wi-Fi 7を「導入すべき企業」のケースをご紹介します。

  • 大容量データを日常的に扱う企業(大手建築事務所や映像・ゲーム・デザイン制作会社など)
  • 人口密度の高いオフィスを抱える企業
  • 精密機器をネットワーク環境下に置いている企業
  • 前回のネットワーク刷新から5年以上経っている企業

大容量データを日常的に扱う企業(大手建築事務所や映像・ゲーム・デザイン制作会社など)

重いCGや3D CADデータの共有、4K・8Kの動画素材のアップロード・ダウンロード、全社的なクラウドストレージの同期などを日常業務で行う環境では、Wi-Fi 7が有効な選択肢と言えるでしょう。最大46Gbpsの超高速通信と最大320MHzの広帯域により、クラウドサービスとの接続や大容量ファイルの転送が大幅にスピードアップし、作業効率が向上します。

人口密度の高いオフィスを抱える企業

社員が一斉にインターネットへ接続するフリーアドレスのオフィスや大規模な会議室、映像授業などを行う学校や学習塾などでも、Wi-Fi 7の導入が適しているでしょう。ストリーム数が「16×16 MIMO」へ倍増し、高密度な環境でも通信の順番待ちが発生しにくくなりました。大人数が同時に接続してもWeb会議や映像が途切れにくく、快適な通信環境を実現します。

精密機器をネットワーク環境下に置いている企業

工場や倉庫内での遠隔制御、膨大なIoTセンサーからのリアルタイムデータ収集、医療機器のネットワーク接続などを行う環境は、一瞬の通信の途切れが大きなトラブルを招く可能性があります。Wi-Fi 7の「MLO」は、電波干渉を自動で回避し複数の周波数帯で同時通信を行うため、通信を安定して維持しやすく、高い信頼性を確保することができます。

前回のネットワーク刷新から5年以上経っている企業

一般的に、社内ネットワークの刷新は5年ごとに行われます。前回のネットワーク刷新から5年以上経過している場合は、アクセスポイント(Wi-Fi環境)のリプレイスを検討しましょう。さらにその次の刷新まで長期的なスパンが見込まれる場合には、Wi-Fi 7が有効な選択肢です。今後のデータトラフィックの増大や、Wi-Fi 7対応デバイスの普及を見据えれば、陳腐化しにくいインフラとして将来投資の価値は十分にあるでしょう。

一般的なオフィス業務なら「Wi-Fi 6/6Eでも十分」

Webの閲覧やメールの送受信、社内チャット、少人数でのWeb会議といった一般的な事務作業がメインのオフィスであれば、実は一世代前のWi-Fi 6/6Eでも十分に快適な通信環境を構築できます。

Wi-Fi 6Eでも、混雑の少ない6GHz帯を利用できるため、従来の2.4GHz帯や5GHz帯で発生しやすかった通信の渋滞や速度低下を解消できます。これにより、Web会議中に映像や音声が途切れるといった課題の改善も見込まれます。

また、コスト面でも現時点ではWi-Fi 7よりWi-Fi 6Eの方が導入しやすいでしょう。Wi-Fi 7の性能をフルに活かすためには、高価な最新アクセスポイントだけでなく、10Gbps対応のLANケーブルやルーター、スイッチといった有線LAN環境自体の刷新が必要になるケースも多いためです。その点、Wi-Fi 6Eであれば機器自体の導入コストを抑えつつ、既存のネットワークインフラを活かしたまま費用対効果の高い環境改善が可能です。

【企業向け】Wi-Fi 7を導入する前に確認したい注意点・チェックポイント

Wi-Fi 7は圧倒的なスペックを誇る最新規格ですが、導入の際には、あらかじめ押さえておくべき「注意点」がいくつかあります。

  • 接続する「デバイス側」もWi-Fi 7対応が必要
  • 有線LAN環境のボトルネック
  • インターネット回線の帯域不足
  • 導入コスト(初期投資)の発生

接続する「デバイス側」もWi-Fi 7対応が必要

Wi-Fi 7のスピードや安定性を体感するためには、電波を飛ばす「アクセスポイント(親機)」だけでなく、接続する「PCやスマートフォン(子機)」もWi-Fi 7に対応している必要があります。

ここ1〜2年で発売されたスマートフォンやPCではWi-Fi 7対応が標準化されつつありますが、「社用スマートフォン・社用PCは何世代も前のもの」という企業も少なくないでしょう。

もちろん、Wi-Fi 7のアクセスポイントは下位互換性があるため、古い端末もそのままつながりますが、その場合は古い端末側の規格に準じることになります。社内端末の買い替えサイクルやリプレイス計画とセットで導入を計画することをおすすめします。

有線LAN環境のボトルネック

オフィスにおいてWi-Fi環境を構成するのは、アクセスポイントだけではありません。複数の機器を相互につなぐスイッチングハブやルーター、それらを接続するLANケーブルによって成り立っています。いくらアクセスポイントが最新の規格になっていても、その先にあるケーブルや機器が古いままでは、Wi-Fi 7の効果を実感することはできません。

Wi-Fi 7対応のアクセスポイントを導入する際には、併せて以下の見直しも検討しましょう。

LANケーブル

古い「Cat5e(最大1Gbps)」のままではなく、10Gbpsに対応できる「Cat6A」以上のケーブルへと配線を引き直す必要が生じる場合があります。

スイッチングハブ

一般的なオフィスに多い1Gbps対応のスイッチのままでは、Wi-Fi 7の実力を活かせません。2.5Gbpsや5Gbps、あるいは10Gbps対応のマルチギガビットスイッチへの刷新が必要です。

ルーター

スイッチングハブと同様に、ルーターに搭載されているポートが従来の1Gbpsのままでは、大きなボトルネックとなってしまいます。ルーター自体も10Gbpsなどの高速ポートを搭載しているモデルの採用が推奨されます。

PoE給電規格

2.4GHz、5GHz、6GHzの3つの電波を利用し、使用するアンテナの数も多いWi-Fi 7の法人向けアクセスポイントは消費電力が大きくなる傾向があります。PoE+(IEEE 802.3at:最大30W)やPoE++(IEEE 802.3bt:最大60W/90W)規格に対応しているかどうかの確認が必要な場合もあります。

インターネット回線の帯域不足

理論上最大46Gbpsの通信速度を誇るWi-Fi 7ですが、現在多くの企業が利用している「最大1Gbps」のインターネット回線の環境で導入しても、その真価は発揮できません。WAN側の帯域がボトルネックとなり、通信速度が1Gbpsの壁を超えられなければ、最新のアクセスポイントも宝の持ち腐れになってしまう可能性が高いです。

また、Wi-Fi 7の新技術「MLO」などによって複数端末の同時接続が改善されると、社内でのWeb会議の活用やクラウドサービスへのアクセスが一段と活発になります。しかし、その結果としてインターネットの出口(ゲートウェイ)へのトラフィックが増加し、かえってネットワーク全体の遅延を引き起こす原因にもなりかねません。

Wi-Fi 7のポテンシャルを最大限に引き出すためには、アクセスポイントの刷新だけでなく、インターネット回線自体を「最大10Gbps」の広帯域プランへアップグレードするなど、インフラ全体の刷新の検討を要する場合もあります。

導入コスト(初期投資)の発生

Wi-Fi 7対応の法人向けアクセスポイントやスイッチは、各社から製品が出そろい選択肢が増えたものの、まだ従来のWi-Fi 6/6E対応機器に比べると製品単価が高い傾向にあります。

回線などのアップグレード費用も含めると、丸ごと刷新するにはまとまった初期投資が発生するため、「本当に今、自社にそれだけの投資が必要か」を見極めることが必要です。

オフィスのWi-Fi環境構築はUSEN ICT Solutionsへ

「情シスマン」を運営するUSEN ICT Solutionsは、法人向けICTソリューション「USEN GATE 02」を提供しています。USEN GATE 02 では、オフィスのWi-Fi環境構築や見直しなど、お客様ごとの課題に合わせた最適なソリューションを幅広くラインナップしています。

初期投資を抑えて手軽にWi-Fi環境を構築・運用したい方へ

法人向けアクセスポイントを提供するサービスです。クラウド型のコントローラーで設定や管理ができるため、初期投資や運用工数を削減できます。機器の提供にとどまらず、導入時の設計や設置作業、導入後の障害切り分け・アクセスポイント故障交換といった保守サポートまでワンストップで対応し、管理者の負担を軽減します。

ビジネスWi-Fi
Wi-Fi環境の構築サービスです。クラウドコントローラーを使ったマネージドタイプなので、運用・保守まで一括してお任せいただけます。
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※ 本サービスは、現状Wi-Fi 6Eまでのアクセスポイントで提供いたします。

社内LAN環境を根本的に見直したい方へ

アクセスポイントの導入だけでなく、社内のLAN配線から無線LAN構築(サイトサーベイ・RADIUS認証設計など)、ネットワーク機器(スイッチやルーター)の選定・設置までを一括でご提供します。

ネットワークデザイン
LAN配線、無線LAN(Wi-Fi)構築、ネットワーク機器選定、配管工事など、ネットワークの設計から構築まで幅広く対応可能です。
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WAN側(インターネット回線など)も併せて見直したい方へ

LAN環境だけでなく、WAN側のインターネット回線もさまざまなメニューをご用意しています。最大上下10Gbpsのベストエフォート型や契約帯域の一部を確保するギャランティ型など、お客様の環境に合った最適な回線をご提案します。

プレミアインターネット(R)
安定した高速通信が期待できるインターネット回線を低価格で提供します。ベストエフォート/ギャランティ、帯域幅の異なるプランから選択できます。
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プレミアインターネット
最大上下10Gbpsのベストエフォート型や契約帯域の一部を確保するギャランティ型など全13品目から選べるインターネット回線サービスです。
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「自社の業務や環境にとってどのWi-Fi規格が最適か分からない」「ネットワーク環境全体の見直しをしたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

最新の無線LAN規格であるWi-Fi 7は、従来のWi-Fi 6や6Eと比べて約4.8倍となる圧倒的な通信速度と優れた安定性を誇り、家庭でもオフィスでもネットワークの不満を劇的に解消してくれる可能性があります。

ただし、その実力を最大限に発揮させるためには、アクセスポイントの刷新だけではなく、接続するデバイス側の対応、さらには契約しているインターネット回線や社内の有線LAN環境の整備も含めた全体のボトルネックを解消していく視点が欠かせません。

「最新だから」と急がず、投資対効果を見極めながら、最適なタイミングでの導入を検討しましょう。

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