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スマホがウイルス感染!?症状別対処法と今日からできる予防策

著者:情シスマン
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スマホもパソコンのようにウイルス感染することはあるのでしょうか?

その答えは「Yes」です。私たちが毎日使うスマホもウイルスに感染するリスクがあります。スマホに限らず、インターネットに接続するデバイスであれば、パソコンと同じようにウイルス感染のリスクがあります。

スマホはパソコンよりも気軽に使われますが、クレジットカードや銀行口座の情報など、重要な情報も扱われます。したがって、スマホだから大丈夫と過信せず、しっかりと対策を行う必要があります。

今回は、スマホがウイルスに感染したときの対処法や、そもそも感染しないための対策を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

〈この記事を読んでわかる内容〉

  • スマホがウイルスに感染したときの症状
  • ウイルスに感染してしまったときの対処法
  • ウイルスに感染しないための対策

スマホがウイルスに感染したらどうなる?感染したときの症状一覧

スマホがウイルスに感染すると、様々な不具合が起こります。特に以下の症状は代表的なものです。

  • スマホの動作が遅くなったり熱くなったりする
  • スマホが勝手に再起動を繰り返す
  • スマホを操作できなくなる

スマホの動作が遅くなったり熱くなったりする

スマホがウイルスに感染すると、動作が急に遅くなったり、異常に熱くなったりします。ウイルスがスマホの処理能力を必要以上に消費し、負担がかかってしまうためです。

不具合ではなく、一時的に負荷が高まっているだけの可能性もありますが、スマホを再起動したり不要なファイルを削除したりしても改善しない場合には、ウイルスの感染を疑いましょう。

スマホが勝手に再起動を繰り返す

ウイルスに感染すると、スマホが突然再起動を繰り返すことがあります。不正なプログラムを実行している可能性があるため、放置しないようにしましょう。

この場合、スマホをセーフモードで起動してみる方法がおすすめです。セーフモードとは、スマホを工場出荷時の状態で起動させることで、セーフモード中に不審なアプリをアンインストールすることで、不具合を改善できる可能性があります。

スマホを操作できなくなる

ウイルスが原因で、スマホが操作不能になる症状もあります。スマホの中にあるファイルを暗号化したり、操作できないようロックしたりして、データを人質に金銭を要求されることもあります。

こうした攻撃はランサムウェアと呼ばれます。企業が標的になるイメージがありますが、個人も標的になる可能性はあります。データを元に戻すための身代金いうことです。もちろん、お金を支払っても、元に戻る保証はありません。

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カメラ・マイクが勝手に起動する

ウイルス感染によって、カメラやマイクが勝手に起動するケースもあります。トロイの木馬とも呼ばれるマルウェアの一種で、カメラやマイクを使って盗撮・盗聴し、プライバシーを侵害します。

自分で使用開始していないのにカメラやマイクが動作しているときは、ウイルス感染の可能性を疑いましょう。ウイルス対策アプリでスキャンすると駆除できるケースが多いので、該当する方は試してみることをおすすめします。

インストールした覚えのないアプリがある

ウイルスの感染によって、不正なアプリが勝手にインストールされることもあります。ウイルスがスマホの権限を利用して、ユーザーの操作なしにアプリをインストールしているということです。

不審なリンクをタップしたり、セキュリティ対策のされていないようなフリーWi-Fiを使ったりすることで感染する可能性があります。インストールした記憶のないアプリがあったら、すぐにアンインストールしてください。

データ利用量が不自然に増える

ウイルスに感染すると、データ通信量が不自然に増えるケースもあります。スマホの中に侵入したウイルスが、不正に取得したデータを外部へ送信しているためです。

また、データの漏えい被害を受けるというケースではなく、別のシステムへ大量の通信を仕掛けることでシステムに負荷をかけるDDoS攻撃のための送信元に利用されるケースもあります。ウイルスに感染したスマホが気付かないうちにサイバー攻撃に加担しているのです。

データ利用量は小まめにチェックし、おかしい部分がないかを定期的に確認するようにしましょう。

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広告やポップアップがしつこく表示される

ウイルス感染によって、広告やポップアップが頻繁に表示されるという被害もあります。スマホだけでなくパソコンでもよく見られる手法なので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。

過剰な警告で不安を煽り、不正なアプリをインストールするように誘導したり、個人情報の入力をさせたりする手口です。

この場合、不審なアプリをアンインストールし、ブラウザキャッシュを削除すれば、解決することが多いです。

身に覚えのない請求が届く

ウイルスに感染すると、不正な請求が届く可能性もあります。特にスパイウェアと呼ばれるウイルスに感染した場合、過去に入力したことのあるログインIDやパスワードなどを盗まれて、知らないところでログインされることがあるため注意しましょう。

身に覚えのないアプリやサービスの請求が届いたり、クレジットカードの請求が増えたりしている場合はウイルスの感染を疑ってください。

スマホがウイルスに感染したと思わせる手口

実際にはウイルス感染していないにもかかわらず、感染したと思わせて不正な請求を行う手口もあります。

フェイクアラート

フェイクアラートは、ウイルスに感染していると警告する偽アラートです。Webサイトを閲覧していると、「スマートフォンがウイルスに感染しています!」というような偽の警告メッセージが表示されます。不安を煽り、不正なアプリのインストールや個人情報の入力を要求してきます。

無視するのが一番なのですが、そもそも怪しいWebサイトにはアクセスしないようにすることが大切です。

スパム

突然、大量の迷惑メールやスパムメッセージが送られてくるも場合もあります。これは、ウイルスによるものではありませんが、メールアドレスや電話番号がダークウェブ(インターネット上の闇市場)に流出することで起こります。

メールやメッセージ自体には危険性はありませんが、リンクをクリックしたり、添付ファイルをダウンロードしたりすると、ウイルスに感染するリスクがあります。

無視するか、フィルター設定で受信しないようにしましょう。情報を流出させないためには、怪しいWebサイトやサービスに、安易に個人情報を入力しないようにすることが大切です。

スマホがウイルスに感染する5つのルート

スマホは、普通に使っているだけであれば、ウイルス感染のリスクはそれほど高くはありません。ただし、以下のようなことを怠ると、ウイルス感染のリスクが高まります。

公式ストア以外からアプリをインストールする

アプリは、Android の Google Play ストアや iOS の App Store など、公式ストアからインストールするようにしましょう。公式ストアでは、アプリを掲載する前に審査を行っているため、危険なアプリは掲載されにくくなっています。

審査をかいくぐる危険なアプリも存在するため、完全にリスクがないとはいえませんが、感染のリスクを大きく下げることができます。

迷惑メールの添付ファイルを開く

迷惑メールの添付ファイルを開くと、ウイルス感染する可能性があります。

最近は、信頼できる送信元を装った巧妙なフィッシングメールも増えているため、一見しただけでは怪しいとはわからない場合もあります。

ファイルの送受信にメール添付が必須というケースはそれほど多くはないので、どんな相手だとしても、メールの添付ファイルは開かないようにするほうが安全でしょう。

怪しいリンクにアクセスする

迷惑メールやSMS投稿や広告の中には、悪意あるWebサイトへのリンクが含まれていることがあります。アクセス先が信頼できるかどうかわからないままリンクをタップすると、ウイルスに感染する可能性があります。

不自然な日本語が使われていたりする場合は、明らかに海外からの攻撃なので、見分けることができると思います。

セキュリティが不十分なフリーWi-Fiを利用する

パスワードが不要なフリーWi-Fiのように、セキュリティが不十分なWi-Fiを利用することも、ウイルスに感染するリスクがあります。危険なWi-Fiで通信を行うと、データ通信の内容を見られたり、情報を盗まれたりといった可能性があります。

基本的にはフリーWi-Fiの利用は避けるのが望ましいですが、どうしても利用しなくてはいけない場合は、クレジットカード情報や銀行口座情報などの重要情報を通信しないようにしましょう。また、VPNを使って通信を暗号化することも有効です。

OSやアプリが古いバージョンのまま使い続ける

OSやアプリのバージョンは常に最新のものにアップデートするようにしましょう。新しいバージョンは、新しい機能を搭載しているというだけでなく、セキュリティ上の脆弱性対策がなされています。古いバージョンのまま使い続けると、脆弱性を突いた攻撃を受けるリスクが高まります。

バージョンアップは、多くのデータ通信を必要とする場合があるので、日中やモバイルデータ通信で行うと、しばらくの間スマホを使えなくなったり、月間の通信上限に達しやすくなります。夜間にWi-Fi環境でアップデートすることをおすすめします。

スマホがウイルスに感染しないための対策

スマホのウイルス感染のリスクは、以下の3つを意識するだけで大きく下がります。

  1. ウイルス対策ソフトやウイルスチェックツールを使う
  2. セキュリティを意識した使い方をする
  3. セキュリティに関するリテラシーの向上

ウイルス対策ソフトやウイルスチェックツールを使う

スマホもパソコンと同じようにウイルス対策ソフトを使用すれば、感染リスクを軽減できます。アプリのインストール時にセキュリティチェックをしてくれたり、危険なアプリを削除してくれたりするので、非常に有用です。

セキュリティを意識した使い方をする

セキュリティを意識した使い方をすることも重要です。以下の対策を徹底するだけでも大きく変わります。

  • 公式ストア以外からアプリをインストールしない
  • 迷惑メールの添付ファイルを開かない
  • スパムメッセージのリンクをクリックしない
  • フリーWi-Fiを使わない
  • OSやアプリを常に最新の状態にする
  • 画面には必ずパスコードロックをかける
  • 端末を探す機能を有効にする
  • 重要なデータは定期的にバックアップする

これまでに紹介した対策の他にも、スマホの画面を直接覗き見られたり、勝手に操作されたりしないようにするための対策も重要です。

データを人質に取られた際や、初期化が必要になった際のために、定期的にバックアップを取っておくことも有効です。

セキュリティに関するリテラシーの向上

スマホ利用者自身が、サイバー攻撃やサイバー犯罪について、知識を得ることも重要です。どのような攻撃があるかを知ることで、それに対する対策を講じることができます。どのような操作に、どうようなリスクがあるかをわかった上で、スマホを利用することができるようになります。

会社で従業員にスマホを貸与している場合、MDMというモバイルデバイスの利用を一部制限したり、セキュリティ対策を一元的に管理できるツールを導入することも有効です。さらに、定期的にセキュリティ研修を受講させるということもリテラシー向上につながります。

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スマホがウイルスに感染したときの対処法5選

スマホがウイルスに感染した場合、慌てずに以下の方法を取ってみてください。

  • インターネットの接続を切断する
  • セキュリティソフトでスキャンする
  • パスワードやクレジットカード番号を変更する
  • 不要なアプリをアンストールする
  • スマホを初期化する

インターネットの接続を切断する

スマホがウイルスに感染し、情報が流出した可能性がある場合は、インターネット接続を切断してください。機内モードに設定するとすぐに切断することができます。念のため、Wi-Fi、モバイルデータ通信、Bluetoothもすべてオフにしてください。

ウイルスは、デバイスに侵入したあと、インターネットを通じてデータを流出させます。そのため、外部接続をすべて切断すれば出口を防ぐことができます。後はじっくりと対策を立てるだけです。

セキュリティソフトでスキャンする

セキュリティソフトでスマホをスキャンする方法もあります。スキャンすることで、危険なアプリを検出したり、それをアンインストールしたりしてくれます。

ウイルス対策アプリで定期的にスマホ全体をスキャンし、安全な状態を保つようにしましょう。

パスワードやクレジットカード番号を変更する

ウイルス感染が確認された場合、すぐにパスワードやクレジットカード情報を変更してください。流出した情報が悪用されるリスクを軽減するためです。

特にネットショッピングやSNSのパスワードは、すぐに変更しましょう。Google アカウントや Apple ID なども同様です。感染が疑われるスマホ以外のデバイスを使って、すぐに変更しましょう。

不要なアプリをアンストールする

インストールした記憶のないアプリや感染源となったアプリは、すぐにアンインストールしましょう。ウイルスは多くの場合、不正なアプリに紛れ込んでいます。削除するだけでも感染リスクを軽減できます。

セキュリティソフトによるスキャンも有効ですが、自分の目で見て、不要なアプリがあれば、アンインストールするようにしましょう。

スマホを初期化する

最終手段として、スマホを初期化する方法もあります。工場出荷状態に戻して、強制的にウイルスを駆除します。ウイルスの感染が深刻な場合、最も効果的な対策です。

ただし、スマホを初期化すると保存したデータが全て削除されます。定期的にパソコンやクラウド環境にバックアップを取っておくと、初期化しても簡単に復元することができます。

まとめ

スマホのウイルスは、日々巧妙化しています。今回紹介した対策はあくまで基本的なものです。より安全に使うためには、使用者の意識が何よりも大切になります。誰でもウイルスに感染する可能性があると意識しながら、スマホを使うようにしましょう。

プライベートのスマホはもちろんですが、会社から貸与されたスマホを使う際にも十分注意しましょう。

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