ひとり情シス担当者は多くの場合、幅広い業務を他部門と兼務で行っています。本資料では、このようなひとり情シス体制が、組織に及ぼすリスクと情シス担当者の業務上の悩みの両面に触れ、その解消案を解説しています。
2021.06.08
Episode35
登場人物
Joshisu Man
ジョーシスマン
Dr. Protocol
ドクター・プロトコル
にのまえ はじめ
ニノマエ ハジメ
多田野部長
タダノブチョウ
世の中の多くの会社でテレワーク導入が加速し、「ロケーションを制限されずに働ける環境」を獲得した企業が次のフェーズに移行している。当たり前だったオフィスの在り方を見直す時代を迎えているのかもしれない。テレワークへの移行が進むにのまえの会社の子会社も、オフィス縮小に向けて動き出す。しかし引継ぎが曖昧な中での事務所引っ越しは困難が山積み。巻き込まれたにのまえにまた、頭を抱える日々が待ち受けているのだったーーー
にのまえ はじめ
えっ、子会社化?
アプリ開発会社??
多田野部長
なにを驚いている、まさか知らないんじゃないだろうな?
にのまえ はじめ
ま、まさか部長、知ってますよ(昨年末バタついてたのはそれのせいか、知らないなんて言ったら大変だ、話をそらさないと…)。
その子会社がどうかしたんですか?
多田野部長
うむ、あそこがな、家賃節約のために移転することになりそうなんだ。
テレワークでオフィスに人がいないのに、高い家賃を払うのはもったいないしな。
にのまえ はじめ
なるほど、それでどこに移転するんです?
多田野部長
何も決まってないんだよ。
でも近いうちにやることになるだろうから、準備だけは万全にな。
ついでにどうせなら古くなった機器は新しいものに変えてもいいんじゃないか、家賃も浮くことだし。
まあ、いつもの通り万事よろしく頼むぞ。
にのまえ はじめ
えー・・・って、え?!
なんで僕が子会社の移転の事考えないといけないんですか?!
だいたいアプリ開発会社なんだから、システム担当の一人や二人、いるはずでしょう。
その人たちにやらせればいいじゃないですか!
多田野部長
うむ、それなんだが…実はね、M&Aの後に子会社で働いていた二名のシステム担当が辞めたそうだ。
子会社のシステム部の部長が私の弟なんだがね、嘆いていたよ~。
なんでも二人とも呆けたような顔で、Dr.プロなんちゃらがどうのこうのと呟きながら辞めていったらしい。
にのまえ はじめ
部長の弟か…部下が二人も辞めるなんて、兄弟そろって似ているのかもな…。
多田野部長
なにをブツブツいってるだね、はじめくん?
にのまえ はじめ
いえ、なんでもないです。
では子会社の現在のネットワーク構成や機器についての情報をもらっておいていただけますか。
できればひと目でわかるようにまとまってると、うれしいんですが。
多田野部長
そんなものあるわけないだろ、辞めた二人がすべて管理していたんだから。
だから君に頼んでるんじゃないか。
まずはそこらへんの調査からはじめてくれ、期待してるぞ、はじめくん。
がっはっはっは!
にのまえ はじめ
ええーっ、そ、そんな殺生な…。
それにしても、辞めていったシステム担当たちの呟きが気になる…Dr.プロなんちゃらって、まさか!?
Dr. Protocol
は~い、そのまさかだよ~ん。
私がしっかりと子会社にも嫌がらせしといたから。
M&A後のシステム改変とかで忙しそうだったから、ネットワーク障害とかせっせと起こしてあげてたらさ、インシデント※と上司の圧力で板挟みになってすぐに辞めちゃったんだよ、はじめくんより根性なかったね、あの二人。
おかげで負のエネルギーを十分に集めることができたってわけ。
(※インシデントとは・・企業の情報システム運用において、利用者がITシステムによって本来できるはずの業務、行為を正常に遂行できない状態や事象のことをインシデントという)
にのまえ はじめ
あっ、Dr.プロトコル、やっぱりあなたのせいだったんですね!!
ぼくがどれだけ苦労するかわかってるんですか!?
Dr. Protocol
クックック、もちろんさ。
ここでも負のエネルギーをいっぱい集められそうだ。
まあ、せいぜいがんばってね、後でまた集めに来るからね~。
にのまえ はじめ
くそ、Dr.プロトコルめ、また余計なことしてくれて。
ああ、いったいどうすれば…自分の会社だったらLANウォッチャーが入ってるからなんとかなるけど、子会社のネットワークなんてわからないしなぁ…。
(Joshisu Manさん来てくれないかな…。)
──── はじめの心の声がJoshisu Manに届く… ────
Joshisu Man
どうした、はじめ!
何やら困ってるようだな!
にのまえ はじめ
あっ、Joshisumanさん!
来てくれたんですね、助かります!
実はかくかくしかじかで…
Joshisu Man
なるほど、ネットワーク構成などが全くわからない(管理されていない)子会社の移転プロジェクトを押し付けられたのだな…
そんなときには「USEN GATE 02― ICT見える化サポート ―」を活用するといいぞ。
にのまえ はじめ
ICT見える化サポート?
それって何ですか?
Joshisu Man
ICT見える化サポートの説明をする前に、まずはオフィス移転するにあたってのネットワーク構築のチェックポイントを確認してみよう。
にのまえ はじめ
はい、Joshisumanさん。
まずは子会社の現状のネットワーク構成を把握したいところです
Joshisu Man
うむ、たとえばISP(インターネットサービスプロバイダ)や回線の業者について。
複数あるかもしれないし、この際、なるべくまとめてしまってコスト削減を図る、ということも考えられる。
それと回線速度、現行足りているか、今後もそれでいいか。
ネットワーク機器の設定について、バックアップがあるか、あるいは資料に残っているか、それがないとひとり情シスが対応するにはかなりきびしいだろう。
使っている固定IP数も把握しておく必要があるぞ、それがないとISPの手配もできないからな。
にのまえ はじめ
はあ、目が回りそうだ…自社の管理だけでも大変なのに、そこまで手が回りませんよ、きっと…。
Joshisu Man
そうだな、はじめ。
しかもまだまだ確認しなきゃいけないことはあるぞ。
数ある確認項目のうちの一部だけ見せてやろう。
分類 | 項目 | 概要 |
---|---|---|
現状把握 | 利用しているIT機器の把握 | F/W・ルータ・スイッチ・AP・HUB・サーバなど利用している機器をチェックする。 |
ネットワーク環境の把握 | 回線速度や問題点、セキュリティ環境の調査を行う | |
移転時の構想を設計 | 働き方の洗い出し | 移転後に実現したい働き方を社内で共有し、実現する上で必要な条件を洗い出す。 テレワーク、サテライトオフィスを実施するか、テレワーク中のVPN接続のルールをどうするかなどの確認が必要。 |
WBSの策定 | 関連部署とそれぞれの実施内容を決定 | 関連部署と作業内容の洗い出しを行い、実施内容を決定する。 |
大日程から詳細の日程までを決定 | 作業順序を決定し、大日程から詳細の日程迄のスケジュールを決定する。 | |
ネットワーク構成 |
インターネット回線の選定 | セキュリティや回線速度、その他サービスを参考に選定 |
サーバのロケーション選定 (データセンター、クラウド) |
データセンターを用意するか、パブリッククラウド、プライベートクラウドを利用するか決定 | |
VPN構成見直し (リモートアクセス・拠点間) |
テレワーク利用者が増加に合わせたVPN構成の見直し | |
社内LAN設計 (無線、有線、ゲスト用) |
利用者数に合わせた社内LAN設計を実施 | |
NW機器 (F/W・ルータ・スイッチ・AP・HUB・サーバ)の選定 |
構成にあった各機器の購入・レンタルを手配 | |
電話環境 | 電話環境 (ビジネスフォン・携帯電話内線化) |
電話環境の構築、ビジネスフォン電話・携帯電話内線化を実施するか確認 |
その他 | 入退室管理システムの選定・受付システム・会議室予約システム・放送設備etc | その他必要な項目の確認 |
※オフィス移転に伴うチェックリストについてはこちらから
Joshisu Man
それに移転後のことも考えないとな。
今後加わるだろう変更もきちんと更新して、最新版を保つことが必要だ。
障害対応だってしなくちゃならないが、情シス担当がいないとなると、はじめが子会社のヘルプデスク的なこともやらなきゃならなくなる。
にのまえ はじめ
こ、こんなに!?
絶対無理です。
体が二つあったって、たぶんできないですよ!
Joshisu Man
そのとおり、だからこそ「USEN GATE 02― ICT見える化サポート ―」を紹介したんじゃないか。
「ICT見える化サポート」なら、いまあげたことを全部やってくれるぞ。
にのまえ はじめ
ぜ、全部ですか、ほんとに!?
Joshisu Man
うむ、ICT環境調査でネットワーク構成を明確化してくれるし、問い合わせについても、ヘルプデスクが24時間365日対応してくれるぞ。
障害対応もOK、保守事業者への故障手配も実施してくれるんだ。
にのまえ はじめ
す、すごい、子会社だけじゃなく、うちの会社にも導入したいくらいだ。
Joshisu Man
ハハハハッ、それじゃ、はじめの仕事がなくなっちゃうじゃないか。
よし、これで解決だな、また会おうはじめ、さらばだ!!
【解決】~ICT SOLUTION!~
DXが加速度的に進む世の中において、オンプレミスのシステムのクラウド化、セキュリティの強化、レイアウト変更、拠点の統廃合や移転への対応など・・・さまざまな変化への対応が必須なのが現在の情報システム担当者。ミスは許されず、復旧は最速で・・・等々、求められるものが多すぎる。そんな現状の中、「USEN GATE 02― ICT見える化サポート ―」を活用することによって、人材育成や引継ぎ時にかかる+αの工数を削減することが今後の企業の業務俗人化脱出のカギになるだろう。
■「USEN GATE 02― ICT見える化サポート ―」
・お客様のICT環境(環境・機器・ネットワーク)を調査し、ネットワーク構成等を明確化
・調査に基づき、お客様「個別」の保守手引書を作成
・ICT環境の変更等に対して、サービスマネージャが保守手引書を変更・管理※その他、一元受付/故障切り分け/故障手配・取次/月次レポート等、企業の「もう一人情シス担当がいたらスムーズにできるのにな」に対応可能です。
TO BE CONTINUED…
時間もコストも削減したい方必見!「ひとり情シス」問題その解決策 とは!?
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多田野部長
やあ、はじめくん。
ちょっと相談なんだが…
昨年末にうちがM&Aして子会社化したアプリ開発会社があるだろう?