Google Cloud(旧 GCP)の代理店(パートナー)とは?メリット・デメリットや一覧の見方を解説

Google Cloud(旧 GCP) を導入する際には、Google の公式サイトから直接契約するほかに、「代理店」から契約するという選択肢があります。
この記事では、Google Cloud のプレミア パートナーであるUSEN ICT Solutionsが、Google Cloud の代理店(パートナー)とは何か、代理店契約で利用するメリット・デメリット、そして自社に合った代理店を見つける具体的な方法を解説します。
Google Cloud の新規導入を検討している企業も、既に導入済みで契約の見直しを考えている企業も、ぜひ参考にしてみてください。
※「情シスマン」を運営するUSEN ICT Solutionsは Google Cloud のプレミア パートナーです。
※2025年8月時点の情報を掲載しています。
Google Cloud の代理店とは?
Google Cloud には、世界中に Google 公認のパートナーがいます。パートナーの種類は主に以下の3つです。
販売パートナー | Google Cloud の販売や導入支援などを行う |
|---|---|
Service パートナー | Google Cloud の構築や運用の支援を行う |
ISV/テクノロジー パートナー | Google Cloud を基盤としたサービスの開発や提供を行う |
参考:パートナーを探す - パートナー ディレクトリ | Google Cloud
「Google Cloud の代理店」というと、「販売パートナー」や「Service パートナー」を指すのが一般的です。Google 公式にはすべて「パートナー」と呼ばれていることは覚えておきましょう。
Google Cloud パートナーの役割や特徴
Google Cloud のパートナーは世界中に存在しており、Google Cloud の魅力を各地域のユーザーにより分かりやすく伝えたり、Google Cloud を活用したソリューションを提供したりといった役割を持っています。
販売パートナーの場合は、 Google が定めた卸値で Google Cloud のライセンスを仕入れて管理し、自らの顧客に販売しています。モノがないため違和感があるかもしれませんが、Google と販売パートナーの関係は従来のメーカーと販売店の関係に近いと言えますし、Google Cloud のようなクラウドサービスの市場でも一般的な商流になっています。
Google 直接契約との違い
Google Cloud は、もちろん Google から直接契約することも可能です。
では、Google 直接契約と代理店契約では具体的に何が違うのでしょうか。主な違いを表にまとめてみます。
Google 直接契約 | 代理店契約 | |
|---|---|---|
契約先 | 各パートナー | |
支払い方法 | 基本的にクレジットカード払い(ドル建て) | パートナーによるが、請求書払い・口座振替(日本円)が中心 |
料金 | 基本的に定価(登録時に$300分の無料クレジットがもらえる) | 独自の割引やキャンペーンがある場合も |
※日本における情報を記載しています。
一番の違いは、支払い方法です。代理店契約であれば、日本円の請求書払い・口座振替が可能なケースが多いです。
また、構築や技術的サポートも、代理店契約の方が相談しやすいでしょう。
代理店契約で Google Cloud を利用するメリット
ここからは、もう少し具体的に代理店契約で Google Cloud を利用するメリットをご紹介します。
- 日本円の請求書払い・口座振替に対応している
- コストメリットが期待できる
- 構築を依頼できる
- 実地的な運用サポートが受けられる
- 別サービスと比較できる
日本円の請求書払い・口座振替に対応している
Google 直接契約の場合、日本国内における支払い方法は原則ドル建てのクレジットカード払いに限られています。日本企業においては、会計処理が面倒になったり、限度額を超過してしまう可能性があったりといった理由から、ドル建て・クレジットカード払いは避けられる傾向にあります。また、そもそも法人カードがないといった企業もあるでしょう。
代理店契約であれば日本円での請求書払いや口座振替を選択できるため、導入ハードルを下げることができます。
コストメリットが期待できる
「代理店契約だと手数料が上乗せされそう」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、基本的に月額費用または年額費用が定価より高くなることはありません※。
※代理店独自のアドオンや連携サービス、サポートサービスなどで初期費用や月額費用または年額費用がかかるケースはあります。
※為替の影響などにより、ドル建てである直接契約の方が安くなるケースもあります。
パートナーによっては独自の割引やキャンペーンやなどを用意していることもあり、逆にコストメリットを提示してくれる可能性もあるでしょう。
構築を依頼できる
Google Cloud は、オンプレミスのサーバーに比べるとインフラの知識を必要としないため比較的導入しやすいと言えます。
一方で、設定や構築にはもちろん専門知識が必要になります。Google Cloud をしっかりと活用するためには、IaaS の構築経験がある担当を構えるか、パートナーに依頼するという方法があります。
あらかじめ構築にも対応できるパートナーから Google Cloud を利用していれば、いざというときに頼れる相談先になります。
実地的なサポートが受けられる
Google 直接契約の場合は、ヘルプページを探し回ったりチャットでのテクニカルサポートを受けたりすることになりますが、代理店契約の場合はメールや電話、打ち合わせという形で相談できるケースもあります。
特にプレミア パートナーの場合は提供実績も豊富なため、他社事例をもとにした実地的なアドバイスも受けられるでしょう。
別サービスと比較できる
パートナーによっては、Google Cloud のほかにも類似のサービスを取り扱っている場合があります。
Google Cloud などのクラウド基盤は、運用が始まってしまうと他サービスへのリプレイスはそれなりの労力がかかるため、慎重な判断が必要です。
Google Cloud 以外の類似サービスを提供できる代理店に相談すれば、自社の課題や要望に対して、そもそも Google Cloud がベストなのかというところまで回答してくれる可能性もあります。
自社だけで判断しようとすると、どうしても視野が狭くなりがちです。複数のサービスを比較検討し、それぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明してくれる代理店がいれば、より納得感を持って Google Cloud を導入できるでしょう。
代理店契約で Google Cloud を利用するデメリット
ここまでメリットばかりをお伝えしてきましたが、もちろん良いことばかりではありません。デメリットもしっかりと理解した上で、代理店を利用するかを判断しましょう。
パートナーの向き不向きがある
ひと口にパートナーといっても、スタイルや得意領域、対応範囲は異なります。販売や導入支援を得意とするパートナー、構築を得意とするパートナー、構築のなかでもデータ基盤周りに強いパートナー…などなど、挙げればキリがないくらいさまざまなパートナーが存在します。
自社が Google Cloud を導入したい理由や背景に沿ったパートナーを選ばなければ、いざというときに困ってしまう可能性が高いです。
Google Cloud Marketplace 商品などに一部制限がある
パートナーによっては、Google Cloud Marketplace 商品および https://cloud.google.com/terms/services 内の「*」表記サービスの利用料に制限がある場合があります。例えば、「Google Cloud の請求とは別に、Google Cloud Marketplace 商品は振込で支払う必要がある」などです。
Google Cloud Marketplace 商品を多く活用している企業は注意しましょう。
Google Cloud のパートナー一覧が見られる「パートナーを探す」
Google Cloud の代理店契約のメリット・デメリットを理解できたら、実際に自社に合ったパートナーを探す必要があります。
パートナー探しに役立つひとつのツールが、Google が公式に用意している「パートナーを探す」です。ここには、Google が公式に認定した正規のパートナーがリストアップされており、さまざまな条件で検索することができます。
「パートナーから探す」で Google Cloud のパートナーを探す方法
「パートナーを探す」では、自社に合ったパートナーを効率的に見つけるための「フィルタ」が用意されています。
フィルタの種類
地域 | 地域で絞り込める |
|---|---|
スペシャライゼーション | 業界をリードする能力があると認定されているかどうかで絞り込める |
エキスパティーズ | 何かしらの業界やプロダクトに特化しているかどうかで絞り込める |
プレミア パートナー | プレミア パートナーと認定されているかどうか絞り込める |
イニシアチブ | Partner Advantage イニシアチブの要件を満たしているかどうかで絞り込める |
製品 | 取り扱っている Google Cloud の製品で絞り込める |
パートナー タイプ | パートナーの種類で絞り込める |
ソリューション認定 | 特定のソリューション分野で何かしらの認定を受けているかどうかで絞り込める |
Google Cloud のパートナーを探す方法
前述のフィルタは便利ではありますが、「スペシャライゼーション」や「エキスパティーズ」「イニシアチブ」など、少し分かりづらいと感じる方もいるでしょう。
ここでは、「パートナーを探す」において、日本国内の Google Cloud のパートナーを探す方法をご紹介します。
まずは、「地域」から「日本」を選択します。

次に、「製品」から「Google Cloud Platform」を選択します。

最後に、「パートナー タイプ」から「販売パートナー」「Service パートナー」を選択します。

念のため、フィルタが適用されているかを確認しましょう。

この状態で表示されているパートナーが、日本国内の Google Cloud を提供しているパートナーです。リストを確認しながら、自社に適したパートナーを見つけてみましょう。
自社に適した Google Cloud 代理店の選び方
「パートナーを探す」で候補をいくつか見つけたら、次はいよいよ「どの代理店が自社に最適か」を見極めます。選び方について、以下の4つのポイントをチェックしてみてください。
- プレミア パートナーかどうか
- 提供実績が豊富か
- 求めているのはサポートか構築か、運用まで支援してほしいか
- 支払い方法が自社に合っているか
プレミア パートナーかどうか
Google Cloud の販売パートナーには、「パートナー」と「プレミア パートナー」という2つのランクがあります。
これは「Google Cloud Partner Adivantage」というプログラムにおいて認定されており、単純に Google の定める要件を満たしているのが「パートナー」、そのなかでも販売実績や技術力などで Google から高い評価を受けているのが「プレミア パートナー」です。
もちろん「プレミア パートナーだから良い」という単純な話ではありませんが、Google からのお墨付きをもらっているという点では一定の安心感があります。
代理店選びに迷ったら、まずはプレミア パートナーかどうかを大きな判断基準にすると良いでしょう。
ちなみに前述した「パートナーを探す」では、「プレミア パートナー」のフィルタをチェックすることで探すことができます。

提供実績が豊富か
Google Cloud を代理店から導入するメリットは、他社の実績をもとにしたアドバイスやサポートを受けられることです。しかし、実績がなければそれは叶いづらいため、代理店のWebサイトなどをチェックして、提供実績が豊富かどうかを確認しましょう。
その際、ただ提供社数が多いだけでなく、自社と同じような業種や従業員規模での実績があるかどうかもチェックする必要があります。
実績が豊富な代理店は、それだけ多くの要望やトラブルに対応してきたということになりますし、同業種・同規模の実績であれば尚更です。自社の相談や要望への対応力につながるため、代理店選びの基準にしてみてください。
求めているのはサポートか構築か、運用まで支援してほしいか
Google Cloud を代理店から導入する際は、自社の用途や代理店に求めることを確認しておきましょう。
- 社内向けのシステムに利用するのか、対外的なサービスの基盤として利用するのか
- 構築は自社なのか、構築も代理店に任せたいのか
- 運用支援も依頼したいか
これらと照らし合わせながら、自社にマッチした代理店を選びましょう。
支払い方法が自社に合っているか
細かいところですが、請求書払いや口座振替ができるかどうか、また支払いサイトが自社に合っているかを確認しておきましょう。
ファイルサーバーやADサーバーの Google Cloud 移行ならUSEN ICT Solutionsへ
「情シスマン」を運営するUSEN ICT Solutionsは、法人向けに Google Cloud を提供しています。主にファイルサーバー・ADサーバーのクラウド移行や運用監視、ネットワークの設計などを得意としています。
プレミア パートナーに認定
USEN ICT Solutionsは、Google Cloud のプレミア パートナーにも認定されています。
また、AWS や Microsoft Azure、オンプレミスやデータセンターまでご案内できるため、お客様に合ったプラットフォームをご提案します。
これらにお困りの方はぜひご相談ください。
Google Cloud に関するご相談はこちら
Google Cloud の導入や代理店の乗り換えをご検討する際には、パートナー選びが非常に重要です。Google 直接契約との違いやメリット・デメリットを理解した上で、自社に合ったパートナーを探してみましょう。
この記事を読んでUSEN ICT Solutionsに興味を持っていただけた方は、ぜひお気軽にご相談ください。

