2026.08.18
macOS を狙う新種マルウェア「AmnesiaStealer」がブラウザーセッションを遠隔制御
セキュリティ企業の Jamf は米国時間の2026年8月13日、macOS を狙う新たな情報窃取マルウェア「AmnesiaStealer」を発見したと公表しました。従来の情報窃取型がファイルやパスワードを盗み出すだけだったのに対し、AmnesiaStealer は感染した端末のブラウザーを攻撃者が遠隔から直接操作できるようにします。Google Chrome をはじめとする Chromium ベースのブラウザー16種が対象で、保存されたパスワードや暗号資産ウォレットなどを盗み出します。
感染の入口となるのは、ClickFix と呼ばれる手口です。正規を装った偽の GitHub 配布ページが表示され、利用者は画面の指示どおりにコマンド入力画面へ命令文を貼り付けて実行するよう促されます。実行するとZIPファイルがひそかに取得され、マルウェア本体が動き出すという仕組みです。
最大の特徴は、盗んだログイン状態をそのまま引き継ぎ、攻撃者が利用者になりすまして操作できる点にあります。攻撃者の画面には被害端末のブラウザー映像が毎秒3コマ程度で配信され、キーボードやマウスの操作までリアルタイムに再現されてしまいます。これにより、多要素認証を通過した後の状態ごと乗っ取られるため、パスワードの変更だけでは防ぎきれない危険があるとのことです。
AmnesiaStealer: a multi-stage Rust-based macOS infostealer that hijacks Chromium browsers|Jamf
www.jamf.com

企業向けのアドバイス
- 信頼できないサイトから入手した不審なプログラムやコマンドを実行しないでください。
- 社内の Mac 端末を洗い出し、マルウェア対策の対象に含めてください。
- 重要なWebサービスは、使い終えたらできるだけログアウトするよう心がけましょう。
掲載されているアドバイスはあくまで参考情報です。サイトのご利用にあたってをご覧のうえ、ご活用ください。
執筆者

サイバーセキュリティラボ 編集部
サイバーセキュリティラボとは、中堅・中小企業がセキュリティの課題を理解し適切な対応をとれるよう支援するため、USEN&U-NEXT GROUPのUSEN ICT Solutionsに設立された情報発信の組織です。サイバーセキュリティラボ 編集部には、セキュリティエンジニアやネットワークエンジニア、セキュリティサービスを販売するセールスなど、さまざまなメンバーが在籍しています。
