プロフィール
安んじて事を托さるる人となれ
1968年の四年制大学開学以来、「安んじて事を托さるる人となれ」という建学の精神のもと、社会に貢献する人材を輩出してきた横浜商科大学。「商学科」「観光マネジメント学科」「経営情報学科」の3学科体制で実学重視の教育を展開しており、また2025年度からは大学院修士課程も開設している。日本最大級の都市・横浜という立地を活かし、地元の企業・団体との共同プロジェクトを数多く手がけるなど、実践的な学びを通じて学生を育ててきた。2026年には、前身となる短期大学開学から60周年を迎え、次世代のビジネス環境に適応する教育基盤の構築に力を注いでいる。
ビジネスを通じて社会を生き抜く力を養う3つの学科
ご担当
髙﨑 航也 氏
情報メディアセンター長
商学部 総合教養センター 特任准教授
依田 祥平 氏
IR・情報メディア部 情報メディア課 リーダー
御校について簡単に教えてください。
髙﨑 氏:本学は、ビジネスに特化した商学を学ぶ単科大学です。商学部のなかに「商学科」「観光マネジメント学科」「経営情報学科」の3学科を設置し、経営情報学科はさらに「スポーツマネジメントコース」と「情報マネジメントコース」に分かれます。ビジネスの基礎から特定の業界に特化した専門知識まで、幅広く学べる体制を整えています。

観光については特に注力されている印象を受けました。
髙﨑 氏:古くから、商学と観光は深い結びつきがあり、日本経済をリードする柱として重要な役割を果たしています。特に、日々観光客で賑わう横浜というまちにおいては、より密接なつながりがあります。
本学は、日本で2番目に観光に関する専門の学科を設置した大学です。横浜という立地を活かし、実地的な学びを学生に提供しています。
昨年の「横浜の開港記念日」には横浜開港資料館と覚書を締結し、学生がブランドプロデューサーとして当館の魅力発信を応援するプロジェクトを発表するなど、地元の企業・団体とのコラボレーションも積極的に実施しています。
コラボレーションというと、横浜FCとも提携されていますね。
髙﨑 氏:横浜には多数のプロスポーツチームがありますが、スポーツも商学と関わりの強い分野です。
横浜FCとオフィシャルパートナー契約を締結することで、学生たちがスポーツを通じて地域に貢献し、そこでしか得られない貴重な経験を積むことを期待しています。
特に、経営情報学科のスポーツマネジメントコースにおいて、横浜FCと連携したゼミやカリキュラムを用意しており、リアルなスポーツビジネスを学ぶことができます。
経営情報学科には「情報マネジメントコース」もありますね。
髙﨑 氏:情報マネジメントコースには、基礎的なICT活用やモバイルアプリ開発、ソーシャルメディアなどの科目があります。
近年は、時代の流れに応じてデータサイエンスやAIの教育にも注力しており、その知識や技能を習得・実践できる人材を育成する「データサイエンス教育プログラム」も設けています。本プログラムは、2024年8月27日付けで文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」にも認定されました。
直近で実施した学生調査では、情報マネジメントコース在籍の回答者のうち、入学後に「情報技術(ICT)の運用力」が「とても増えた」「増えた」「やや増えた」と回答してくれた学生は9割を超えていました。ICT教育においても、実践的な学びが提供できているかと思います。また、2025年度からはデータサイエンスの知見を活かした大学院も開設しています。
ちなみに私も、情報リテラシーやインターネットについての授業を担当しています。
髙﨑 氏のシラバス(2026年度より一部抜粋)
PCやクラウド環境の適切な使い方 |
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|---|---|
インターネットプロトコル |
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プロトコルスタック |
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情報を発信する |
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引用:横浜商科大学 シラバス
現代のICT活用に耐えうる、情報基盤の整備と強化
「データサイエンス教育プログラム」や髙﨑様のシラバスを拝見すると、ICT活用の教育にも注力されている印象を受けます。
髙﨑 氏:現代において、コンピューターやインターネット、アプリケーションなどのICT技術を適切に活用できることは、「社会で通用する人材」であることと直結します。「安んじて事を托さるる人となれ」という建学の精神にもある通り、「托さるる人」を育むためにはICT教育に注力するほかありません。
近年は多くのアプリケーションがクラウド環境に移行しつつありますが、そういった変化に耐えうる「情報基盤の整備と強化」については本学の中長期計画でも掲げています。
複数のインターネット回線を1本に集約し、通信環境を最適化
やはり大学教育に求められる情報基盤も高度になっているのでしょうか。
依田 氏:特にここ数年、教育現場を取り巻く環境は激変しました。コロナ禍や「GIGAスクール構想」によって、初等・中等教育におけるICT環境の底上げが社会的な課題となりましたが、大学教育もその影響を受けている印象です。
当時私は在籍していませんでしたが、本学ではコロナ禍より前から、BYODで学生全員にPCを必携とするなど情報基盤の整備に取り組んできたと聞いています。それが功を奏し、比較的スムーズにオンライン授業へ移行することができたようです。
また、ネットワーク機器などの通信インフラについても積極的に投資してきており、GIGAスクール構想で要求される“10G化”以上の校内LANを構築できています。

通信インフラにも積極的に投資されてきたとのことですが、弊社からは「プレミアインターネット(2.5Gbps)」をご利用いただいています。
髙﨑 氏:以前、USEN ICT Solutionsさんとは、上り500Mbps/下り1Gbpsという帯域のインターネット回線を複数本契約していました。コロナ禍で授業のオンライン化に対応するため、主に映像系のトラフィックを、ルーターの機能を用いて複数本の回線に分散して処理していた形です。
コロナ禍が落ち着き、オンライン授業も縮小したことで、インターネット回線の整理に取りかかりました。そのタイミングで、学生用の回線については1本を残す形でプレミアインターネット(2.5Gbps)へアップグレードしました。複数の回線を広帯域のサービスへ集約することで、通信環境やコストの最適化が図れたと思っています。
学生用とのことですが、プレミアインターネット(2.5Gbps)はどのように活用されているのでしょうか。
髙﨑 氏:お話した通り、本学ではICT活用の教育に力を入れていますが、特に Google Workspace※1や Microsoft 365※1は積極的に活用させています。一般的にはどちらかに偏る大学が多いですが、学生がどんな環境でも活躍できるよう、あえて両方の使い方を身につけさせる方針をとっています。また、縮小したとはいえ Teams※1や Zoom※1によるオンライン授業も継続しています。
※1 これらのサービスはUSEN ICT Solutionsによる提供ではありません。
一方で、それらはクラウドサービスという性質上、大量の通信を要求します。活用を推奨している以上、そこにストレスがあってはならないので、クラウドサービスの利用に耐えるインターネット回線としてプレミアインターネット(2.5Gbps)を採用しています。ちなみに、上位プランの5Gbpsや10Gbpsに増速する際は工事が必要ないと伺っていますので、利用動向を見ながら判断できる点も安心しています。

ちなみに、教職員用には、学生用とは別に「光ビジネスアクセス NEXT(500Mbps/下り1Gbps)」を利用しています。主な用途はリモートVPNで、教職員が学外から学内ネットワークへセキュアにアクセスできるようにしています。

プレミアインターネット(2.5Gbps)については、複数の固定IPアドレスでご契約いただいています。差し支えなければ用途を伺えますでしょうか。
髙﨑 氏:学生が利用するクラウドサービスのなかには、特定のIPアドレスからの大量通信を検知すると、アクセスを制限するものもあります。DDoS攻撃などへの対策かと思われますが、学校という性質上多くのユーザー(学生)がいますし、利用を制御することもできません。
このジレンマを解消する手段として、プレミアインターネット(2.5Gbps)の複数の固定IPアドレスを活用し、アクセス元のIPアドレスを分散しています。

「素直」なネットワークで、横浜商科大学の教育を支えて20年
御校の教育を支える通信インフラとして、約20年にわたり弊社のサービスをご利用いただいている理由はどこにあるのでしょうか。
髙﨑 氏:先ほどお話した通り、私はインターネットについて学生に教える立場ですし、現在進行形でネットワークエンジニアでもあります。
そういった観点で、USEN GATE 02 のインターネット回線を利用し続けている理由を挙げるとすれば、「素直さ」でしょうか。
例えば、一般的なPPPoEのインターネット接続サービスを利用した場合、MTU※2の減少を招くオーバーヘッド※3が発生しますし、PPPoE認証による輻輳も起きやすいです。IPoEのサービスでも、実利用にあたってはIPv4 over IPv6のカプセル化によるオーバーヘッドが発生してしまいます。
※2 MTU:「Maximum Transmission Unit」の略で、1回の送信で転送できる最大のデータサイズのこと
※3 オーバーヘッド:何らかの処理を行う際に、間接的に生じる余計な負荷のこと

その点、USEN GATE 02 のインターネット回線は「ISP一体型」かつ「イーサネット型」のため、PPPoE認証や複雑なトンネリングが発生しませんし、デフォルトゲートウェイも USEN GATE 02 の設備内にあるので非常にシンプルです。
そういった意味で「素直」な印象を持っていますし、シンプルなネットワークであることはトラブルシューティングにも大いに役立っています。

もちろん、安定性や実績も利用を続けられている理由です。Google Workspace や Microsoft 365、Zoom などのクラウドサービスの大量通信にも耐え、快適に利用できています。
ありがとうございます。長くご利用いただいているなかで、他社サービスと比較されたことはありますか?
髙﨑 氏:当然ありますが、個人向けの安価なサービスに切り替えて通信品質が落ちる、といったことは絶対に避けなければいけません。本学において通信の安定性はどうしても必要なため、そこは USEN GATE 02 のインターネット回線を信頼し、利用し続けています。
また、大学にはSINET※4という選択肢もありますが、学術向けということもあり民間利用には制限があります※5。本学は商科大学ということもあり、学生が在学中に株式投資を行ったり、ベンチャーを立ち上げたりすることも想定しています。そういったなかで、「学内のインターネットは商用利用できない」という環境では、せっかくの学びの機会を奪ってしまいます。
実社会と同じようにビジネスを運営したり、世の中のさまざまなサービスに触れられたりする環境は、本学にとって代えがたいものです。法人向けに展開されている USEN GATE 02 のインターネット回線は商用利用の制限がないため、そういった意味でも役に立っています。
※4 日本全国の大学や研究機関を結ぶ、高品質な学術向け情報通信ネットワーク
※5 SINET加入機関との共同研究契約があれば利用可能(参照:国立情報学研究所「SINET6の概要」)
今後も、信頼できるネットワークのパートナーとして
USEN ICT Solutionsの対応面に関しての評価はいかがでしょうか?
髙﨑 氏: 以前、プレミアインターネット(2.5Gbps)を利用するなかでネットワークの挙動について疑問があり、USEN ICT Solutionsさんに質問したことがありました。後日、技術的な裏付けを持って細かいニュアンスまでご説明いただき、改めて信頼することができました。
今後の展望や、USEN ICT Solutionsへ期待することを教えてください。
依田 氏:インターネット回線や基幹となるネットワーク機器については十分な体制を整えられていますが、Wi-Fi環境には課題が残っています。いくらネットワークが盤石でも、エッジにあるアクセスポイントがボトルネックになっては意味がありません。
USEN ICT Solutionsさんは、LAN構築やアクセスポイントの提供もされていると思いますので、Wi-Fi環境の最適化についても今後ご相談させていただければと思います。
※ 本導入事例に記載されている内容は2026年7月時点のものです。

