プロフィール
「日本発オンラインゲームを、世界へ」
株式会社バンダイナムコオンラインは、バンダイナムコグループのオンラインゲーム専業会社です。
「日本発オンラインゲームを、世界へ」というスローガンの通り、新作のオンラインアクションRPG『BLUE PROTOCOL』は2023年6月の国内PC版サービス開始後、6日間で累計プレイヤー数60万人を突破、最大同時接続者数20万人超えを果たしました※。プレイヤーには美麗なグラフィックと細部までこだわったビジュアルが好評を博しています。また、2023年12月には家庭用ゲーム機版での国内サービスを開始しています。
※バンダイナムコオンラインの国内PC向けオンラインゲームサービス事業において歴代最速
さらに、スマートフォン向けゲーム『アイドリッシュセブン』はバンダイナムコオンラインのオリジナルIPとしては9周年を迎え、ゲームだけでなくライブイベント、音楽CD、グッズなどのメディアミックスにも成功しています。
情報システム担当
和田 祥幸 氏
インフラエンジニア
鈴木 大樹 氏
導入の経緯
コロナを契機に95%のリモートワークへ
2020年のコロナ禍で、必然的にリモートワーク環境を整える必要がありました。オフィスと同じ開発環境をそのままスタッフの自宅で整えなければならなかったのですが、ゲームの開発キットを手配したり、デザイナー用の液晶タブレットを用意したりと、ゲーム開発会社としての苦労がありました。
ハードウェアの手配のほかに整備を要されたのが、通信環境です。オンプレミスのサーバーをクラウドに移行しつつ、VPNサーバーを立ててリモートワークを行えるようにしました。当時はUSENさんの1Gbpsの回線で、それらの通信をまかなっていました。
大容量データの取り扱いには1G回線では不足していた
最近のゲーム開発では、グラフィックのリッチ化などによりアセット※が大容量化しています。当社はそれらのデータをクラウド環境に格納しているため、インターネット回線には大量のトラフィックが流れています。
※CGデータや音楽データ、プログラミングデータなどのこと
先述の通り、以前からUSENさんの回線を利用していましたが、プランは1Gbpsのものでした。リモートワーク環境を構築した際にトラフィックを計測したのですが、膨大なアセットをやりとりしていたため、明確に帯域が足りていないことが把握できていました。
そんな中、USENさんが1Gbps以上のプランを提供していることを知り、10Gbpsへのアップグレードを検討しました。アップグレードの工事は発生しましたが、IPアドレスは同じものを継続利用できたため、スムーズに移行できたと思います。
効果と使用感
10Gbpsにアップグレードした後は、回線速度は全く問題なくなりました
実は一度社員に協力してもらい、回線の負荷チェックをしたことがあるんです。最大限にトラフィックを流した状態で、実行速度が7Gbpsに達したことを確認できました。ベストエフォートでこの速度が出るのは凄いなと思いましたし、期待通りの結果だったので非常に満足しています。
コロナ禍後も当社はリモートワークを継続していますが、社員からの通信速度に関するクレームは特に聞きません。そのことが回線のクオリティを証明しているかと思います。クレームに対応する機会が減ったことで、ネットワーク関連の運用コストを削減できたことも大きなメリットです。
「リモートワークの方が快適」という意見の社員が多いのですが、中には人と顔を合わせて仕事をしたいという者もいます。当社としては、今後どちらの働き方もできるよう柔軟な環境を整えていきたいです。
※本導入事例に記載されている内容は2024年2月現在のものです。