プロフィール
FMラジオ局の通信を支える回線と拠点間通信
2015年5月、銀座にあった支社を移転するタイミングで、USENの「光ビジネスアクセス NEXT」「ビジネス広域Ether」ならびに「PCセキュリティ」への乗り換えをはかられた株式会社ベイエフエム。今回の導入をリードされた安齋宏治様に、採用へと至った経緯や理由についてお話しいただきました。
課題や背景
USENのサービスを導入することを検討した理由を教えてください
「光ビジネスアクセス NEXT」「ビジネス広域Ether」を導入する以前は、ソフトウェアVPNを利用して、千葉の幕張新都心にある本社と、東京支社をはじめ各サテライトスタジオとを結んでいました。当社のようなラジオ局の場合、音声ファイルを扱う都合上、かなり容量の大きなファイルを、各拠点から本社へと送ることになります。
たとえば都内で30分の番組を収録し、その音声ファイルを本社へと納めるとします。インターネットVPN経由だと1プロセスを完了するのに15分くらいかかっていました。専用の端末の前で「送信完了」の報告が得られるまでは、何もできずジッと15分待つ。これは結構なストレスです。その上、音声ファイルを送信できる端末が東京支社には1台しかありませんでしたので、3~4人が同時に端末を使いたいとなると、人の渋滞ができていました。もはや電車で東京から千葉へ移動して直に渡したほうが早い、なんてこともあったほどです。
成果
導入された結果としては、いかがでしたか?
結論から申し上げると、15分かかっていた転送時間は4分に短縮されました。ストレスが解消されたのはもちろん、業務の効率化に大きく役立っています。そういった声は関係者からも上がっていますし、人の渋滞も明らかに緩和されました。
導入のポイント
導入の決め手となったことは何でしょうか
ひとつには東京支社を移転するタイミングが訪れたことです。そのタイミングでネットワーク環境の整理、見直しを行うことになりました。それに合わせてUSENさんからも、当社が抱えていた問題に対するソリューションをご提案いただいたのです。
それ以前にも「松竹梅」で3種類のご提案をいただいていましたが、今回は中途半端なアップグレードに留まりかねない「梅」ではなく、問題を完全に解決できる「松」のみをお願いしました。それでも価格的にはリーズナブルでしたね。したがって価格も、決め手のひとつだったと言ってもいいでしょう。
PCセキュリティの導入
ほぼ同じタイミングで、IT資産管理のサービス「PCセキュリティ」も採用していただきました
当社には70台くらいの情報系PC端末があって、私のような技術職は数名しかいないため、本業である放送技術に関する仕事を行いながらIT資産管理を手作業でまかなうことは事実上不可能です。そうなると、この手のサービスは欠かせません。さらに長らく利用していたサービスが終了するタイミングだったため、USENさんからのご提案は「渡りに船」だったのです。 それに必要な機能だけを切り売りしていただくと、コスト的にも以前使っていたサービスと同等だったことも決め手になりました。それでも管理のしやすさは向上しましたしね。放送局としては、IT資産を正しく管理することは非常に重要。あらゆる不正や情報漏洩などに目を光らせてくれるソリューションは、お守りといってもいいほどです。
今後の展望
今後、ネットワーク関係で改善を検討していることはありますか?
より堅牢なサーバー環境を設けることで、社内にあるデータ資産の安全性を高めたいですね。従来型の「社内にファイルサーバーを置く」という方法ではなく、世の流れに従って「サーバーをデータセンターに置く」あるいは「ファイルサーバーごとクラウドに置く」そのほか「ファイルサーバーのバックアップをクラウドに取る」といった方法も検討したい。そういった場面で、またUSENさんからお力をお借りできたらと思っています。
※本導入事例に記載されている内容は2015年9月現在のものです。