2025.05.01
株式会社近鉄エクスプレス システム障害はランサムウェア攻撃が原因 貨物輸送に深刻な影響
株式会社近鉄エクスプレスは2025年4月28日、発生していた基幹システムの大規模なサーバー障害について、ランサムウェアによるサイバー攻撃と第三者からの不正アクセスが原因であると正式に発表しました。現在もシステム障害が続いており、国内外の貨物輸送に深刻な影響が出ています。
今回のシステム障害は、2025年4月23日未明に発生しました。原因はランサムウェアと呼ばれる種類の不正なプログラムによるサイバー攻撃です。これにより基幹システム全体が影響を受け、全国規模で貨物輸送が停止する事態となっています。日本航空株式会社(JAL)も貨物輸送の停止の影響を受けています。
株式会社近鉄エクスプレスは、被害を確認後すぐに緊急対策本部を設置し、外部の専門家と協力して原因究明のための調査を開始しました。また、警察にも報告・相談を行い、被害を最小限に抑えるための復旧作業を進めています。
2025年4月27日現在、システム障害は継続しており、完全な復旧には至っていません。一部の国や地域では業務を再開していますが、全面的な物流の回復には時間がかかる見込みです。顧客への対応については、個別の荷物の状況に応じて個別に連絡を行っています。メールの送受信機能は正常に機能しており、通常どおりの連絡は可能です。
現時点では、被害の範囲と原因の特定にはまだ時間がかかると見られています。復旧作業の進捗状況については、今後改めて報告される予定です。今回のシステム障害の影響が長期化した場合、サプライチェーン(供給網)のさらなる遅延が懸念されます。
弊社システムに対するランサムウェア攻撃について|株式会社近鉄エクスプレス
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