2026.08.05
ホテルのWi-Fi経由で Microsoft 365 アカウントが狙われる攻撃が判明
Microsoft は2026年7月31日(米国時間)、ホテルなどのWi-Fiネットワークを標的としたロシアのハッカー集団による世界的なサイバー攻撃キャンペーン「CaptiveCrunch」を公表しました。Microsoft によると、攻撃者は2026年2月ごろからデバイスコード認証やOAuthを悪用したフィッシング活動を開始しており、同年5月上旬以降はWi-Fi通信の操作を伴う攻撃を活発に行っているとのことです。
手口としては、宿泊施設や会議センターにある共有のWi-Fi機器の通信を傍受するというものです。利用者の接続を妨害してDNS設定を書き換え、偽の Microsoft 365 ログイン画面へと強制的にリダイレクトさせます。利用者に本物の認証を行わせることで、正規アカウントの制御を奪い取る手法が取られているとのことです。
こうした脅威の背景にあるのが、多くの宿泊客が信頼して利用する出先の共有インフラが最初の侵入経路となっている点です。個人の端末にいくら対策を施していても、接続するネットワーク機器が不正に操作されている場合、知らぬ間に偽のサイトへ誘導されて情報が流出してしまうことが根本的な問題とされています。
Hotel Wi-Fi attacks use custom malware to breach Microsoft 365 accounts|Bleeping Computer
www.bleepingcomputer.com

企業向けのアドバイス
- 出張先やホテルの共有Wi-Fiネットワークの利用は、なるべく控えてください。
- 外部での業務にはモバイルルーターやスマートフォンのテザリングをご利用ください。
- 多要素認証を導入し、あわせてパスキー等のフィッシング耐性のある認証方式の利用をご検討ください。
掲載されているアドバイスはあくまで参考情報です。サイトのご利用にあたってをご覧のうえ、ご活用ください。
執筆者

サイバーセキュリティラボ 編集部
サイバーセキュリティラボとは、中堅・中小企業がセキュリティの課題を理解し適切な対応をとれるよう支援するため、USEN&U-NEXT GROUPのUSEN ICT Solutionsに設立された情報発信の組織です。サイバーセキュリティラボ 編集部には、セキュリティエンジニアやネットワークエンジニア、セキュリティサービスを販売するセールスなど、さまざまなメンバーが在籍しています。
