2026.09.09
Magento のゼロデイ脆弱性「StyleSmuggler」を狙う攻撃が判明
ECサイト向けセキュリティ企業の Sansec は、Adobe Commerce および Magento Open Source の全バージョン(2.4.4から2.4.9)に影響するゼロデイ脆弱性「StyleSmuggler」を悪用したサイバー攻撃を報告しました。本脆弱性は、認証なしで外部から任意のプログラムを実行されるというもので、2026年7月・8月の最新のセキュリティパッチを適用したサイトでも被害が発生しています。実際の攻撃については、米国時間2026年9月4日から確認されています。
手口としては、Magento のメールテンプレートに不正なプログラムをあらかじめ仕込んでおき、システムが決済失敗の通知メールを自動生成するタイミングで実行させるというものです。受信者がメールを開封しなくても、攻撃が成立します。侵入後には遠隔操作用のプログラムが設置されますが、時刻同期の通信に偽装して外部とやり取りを行うため、通常の通信監視では発見されにくいという特徴があります。
Adobe は米国時間9月7日、本脆弱性に対応する緊急の修正プログラム(VULN-39341)を公開しました。ただし、パッチを当ててもすでに侵入して設置された遠隔操作プログラムは消去されないとのことで、攻撃開始(米国時間9月4日)から修正プログラム公開(米国時間9月7日)までの3日間に、システムが侵害された痕跡がないか確認することが求められています。
StyleSmuggler: Magento and Adobe Commerce 0-day RCE (CVE-2026-75650) under active attack|Sansec
sansec.io

企業向けのアドバイス
- Adobe が公開した修正プログラム(VULN-39341)を適用してください。通常のバージョンアップとは別配布のため、最新版でも適用が必要です。
- 修正プログラムを当てても、すでに侵入されていた場合は解決しません。米国時間9月4日以降に不審なプログラムが仕込まれていないか、調査をしてみてください。
- 侵入が確認された場合は、管理者パスワードや決済サービスの認証情報の変更が必要です。
掲載されているアドバイスはあくまで参考情報です。サイトのご利用にあたってをご覧のうえ、ご活用ください。
執筆者

サイバーセキュリティラボ 編集部
サイバーセキュリティラボとは、中堅・中小企業がセキュリティの課題を理解し適切な対応をとれるよう支援するため、USEN&U-NEXT GROUPのUSEN ICT Solutionsに設立された情報発信の組織です。サイバーセキュリティラボ 編集部には、セキュリティエンジニアやネットワークエンジニア、セキュリティサービスを販売するセールスなど、さまざまなメンバーが在籍しています。
