2025.05.09
ジブラルタ生命保険、顧客情報持ち出しで元社員を懲戒解雇
ジブラルタ生命保険株式会社は2025年4月25日、同社の元営業社員による顧客情報の不正な持ち出しと、それに伴う情報漏えいがあったことを発表しました。この問題を受け、同社は情報漏えいに関与した事務社員を2025年1月16日付で懲戒解雇処分としています。
発表によると、北九州支社に所属していた元営業社員4名が、2024年3月までの在籍中に担当していた顧客の契約情報を、転職先の生命保険代理店に不正に持ち出した疑いがあります。さらに、退職した元営業社員からの要求に応じ、同営業所の事務社員が顧客の契約情報の一部を漏えいさせていた可能性が判明しました。元営業社員らは、退職時に個人情報の持ち出しがないことを誓約する書類に署名していたにもかかわらず、今回の事態が発生しています。
漏えいした情報は、71名の顧客に関するもので、氏名、生年月日、保険種類(商品名、保険料、既払保険料、解約返戻金額など)といった個人情報が含まれています。同社は、対象となる顧客に対して個別に連絡を取り注意喚起を行っています。不審な勧誘などがあった場合は、同社への連絡を呼びかけています。
ジブラルタ生命保険は、今回の事態を重く受け止め、再発防止策を強化するとしています。具体的には、退職時の誓約プロセスの見直しや、個人情報漏えいに関するモニタリング体制の強化などが挙げられています。同社は、今回の情報漏えいの原因を、一部の営業社員・事務社員の個人情報保護に関する意識の欠如と、顧客情報の持ち出しを防ぐための技術的な安全管理措置の不備にあると分析しています。今後は、今回の事例を全社で共有し、社員全体の意識向上を図るとともに、情報管理体制の強化に努める方針です。
弊社におけるお客さま情報の漏えいについて|ジブラルタ生命保険株式会社
www.gib-life.co.jp