圧倒的な納期短縮が実現するとともに、営業・制作・出版をダイレクトにつなげることが可能になりました
- 光ビジネスアクセス

プロフィール
世界最大の発行部数を誇る地域情報誌。それを支える「光ビジネスアクセス」
株式会社ぱど様(以下ぱど)は新しいスタイルの出版社。同社発行のポスティング形式地域情報誌『ぱど』は総発行部数はなんと1200万部でギネスブック公認の世界最大発行部数。それを可能にしたのが出版社としては珍しい営業拠点のフランチャイズ。各営業所は担当エリアの広告記事の写真やテキストを本社にまとめて送付、本社はデザインから製本データまで行います。そのため、インターネット経由で送られるデータは膨大な量になります。
課題や背景・効果
光ファイバが可能にした雑誌制作のシステム化
横浜にある本社では2年前までADSLと専用線を併用していました。しかし営業所の数が増えるにつれ、データ量が増加、より速い回線が必要となりました。そこで光ファイバ回線の導入を検討。各社比較し、プロバイダ契約が不要であることと低価格で固定IPサービスを利用できることを評価、USENの「光ビジネスアクセス」を選択しました。
「光ファイバにする前はデータをメールに添付してやり取りしていました。バックアップをサーバに保存するため、サーバの負担が大きくなり、時間もすごくかかっていました。そこで光ファイバを導入してVPNを構築したんです。これまでの悩みが全て解決しましたよ」
同社では100Mbps光ファイバを2回線導入。1本はインターネットアクセス回線、もう1本は本社-渋谷支社を結ぶVPNの回線としました。
ぱどではどの営業所でも同じ品質の出版物を発行できるように、徹底したフォーマット化を進め、制作工程をシステム化しています。
「ボタンを押すだけで画像も文字もPDFファイルに出力するシステムも開発しました。制作担当がいなくても広告イメージが作れるんです」
データはほとんどすべてネットワークを通じてやり取りされるため、圧倒的な納期短縮が実現するとともに、バラバラの場所にある営業・制作・出版をダイレクトにつなげることが可能になりました。これほどネットワークを駆使した出版形態は他に例を見ません。光ファイバの高速性があって初めて可能になったシステムだといえるでしょう。
今後の展望
USENなら移行も簡単。1Gbps回線の導入を検討
ぱどが「光ビジネスアクセス」を選んだもう1つの理由は、将来、1Gbpsの超高速通信が可能な「光ギガビットアクセス」への移行が容易にできるということもありました。
「本当は最初から、1Gbpsを導入したいくらいだったんです。でも、まずは光ファイバを試そうと100Mbpsを導入しています」 制作工程がシステム化されても、データがネットワークを経由することは変わりません。同社が事業を拡大すればするほどデータ量は増え続けます。
「現在、本社は9拠点とつながっていますが、締切りの日は大変ですね。本社にデータが集中するので、100Mbpsではそろそろ限界に来ているな、と。セキュリティやログの管理もしていかなくてはなりませんから、そろそろ1Gbpsへ切り替えるタイミングかもしれませんね」
同社は、ぱど本誌以外にもウェブ事業の展開にも力を入れており、最近ではモバイル事業にも進出、今後もUSEN光ファイバは同社の事業を支えていくでしょう。
※本導入事例に記載されている内容は2004年9月現在のものです。